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資本政策という言葉を知ろう|ミヤラジ起業塾#11

ミヤラジ起業塾は毎週土曜日20時~FMプラプラにて放送中!

第11回放送のダイジェストとアーカイブ音声を公開いたします。今回は、「資本政策について」のレクチャーです。

また、ラジオドラマの第6話も放送いたしました。レクチャーに加え、ラジオドラマ「Startup GIG(スタートアップ・ギグ)」もお楽しみください✨

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1. 時価総額は会社の価値を表す

常川(株式会社エンターテイン):
まずは株の話からしていこうと思います。株は、一般の方からすると、資産を形成する上で株式投資するとか「どこの会社の株を持っている・株主優待」というイメージがありますね。

企業側として株を考えると、上場しているか非上場であるかで株の使われ方が変わってきます。上場していると誰でもお金を払えば、株が買える状態になるのです。非上場というのは誰もがお金を払えば買える状態ではありません。

株を発効して多くの人からお金を集めて、事業を大きくし、サービスを拡大することで、その価値を沢山の人に届けたいけれど、自分たちの力ではどうにもならないときに一般の人からお金を得るために上場していきます。

上場する会社は発効している株の数や値段で時価総額が決まります。この時価総額が会社の価値を表しています。

2. 会社の業績を上げて時価総額を上げる

常川:
上場している企業(東証一部上場)は2000以上、全国各地にあります。ソフトバンクグループの本社は東京にあり、時価総額は20兆円です。上場企業は大きい都市にあるイメージがありますが、ユニクロで有名なファーストリテイリングは山口県に本社を置いていて、時価総額は約10兆円です。

日本を代表するトヨタ自動車の時価総額は28兆円で、2021年3月時点ではこの時価総額が日本で最高額となっています。トヨタ自動車は、日本だけではなく、世界中に日本車を売っているくらい大きな会社ですが、ものづくりから始まっている会社なのです。

次は、北関東のある会社に目を向けて、会社の価値について考えてみましょう。

北関東・各県の時価総額No.1企業
茨城県 ケーズホールディングス(小売業)2760憶円
栃木県 マニー(精密機器) 2419憶円
群馬県 ワークマン(小売業) 5621憶円
(2021年3月時点)

群馬県に本社があるワークマンは、急成長しています。その理由の1つはターゲット層の拡大です。元々のターゲットは職人さんで、層としては限られていました。しかし、今は若い女性であったり、ユニクロの服を買うような人たちであったりなど、幅広い層がターゲットになっています。それだけ、沢山の人に受け入れられる商品になってきたということです。ターゲット層が広がり、売上が上がったことで会社としての業績が上がったため、時価総額が上がってきています。

創業当初やっていたことと違うことで稼げることもあります。時流に合わせて、変化していける会社が、最終的には強いと思っています。こういう会社が今後も出てくればいいなと思いますね。

3. 資金調達の第一歩は売上を上げるところから

常川:
事業を大きくするには、ヒトを雇わなければいけないとか、モノを仕入れなきゃいけないとか、サービスを開発しなければいけないとか…、お金がとにかくかかるので資金調達しなければなりません。

お金を手に入れる方法というのはいくつかあり、順番もあります。まずは売上をあげること、経費を下げることです。次に補助金助成金。それでも足りないとなったときに融資、最後に出資です。

基本的にやることはまず、売上を上げることですね。次に経費を削減して、資金繰りを改善するということをやっていきます。売上を上げて経費を削減するということが基本ですね。使える場合は補助金や助成金を使います。しかし、これらの資金は支給が決定してから後で支払われる事が多いです。そまた、補助金、または助成金があるから起業したいというのは本来の意味合いから変わってきてしまうので注意が必要です。

最後に出資がくる理由は、リスクが大きいからです。自分の会社の株の51%を持っていないと取締役を決める権利がなくなってしまいます。つまり、自分でつくった会社だとしても「あなたクビね」と言われてしまうことが起こり得るんです。後から戻る事が出来ない、それが大変なのでむやみに出資は受けない方が良いということです。

しかし、ここぞというときには株を放出して資金を調達し、一気にドライブをかけます。株の使いどころを間違えないことが、資本政策の肝になってきますね。

4. 【第6回】ミヤラジ起業塾「Startup GIG(スタートアップ・ギグ) 〜Challenger again」

◇ダイジェスト◇
颯太が顔を見せなくなって半月、そんな話をしているところ兵庫塚がキッチンカーへ立ち寄る。宝木の心配をよそに、サークルメンバー募集のビラを配る奈歩だったが気持ちが入らない。そんな日々を過ごす中、オリオン大学OBでIT大手のSKDグループを一代で立ち上げた鶴山会長の講演会が再び開催される。その質疑応答中に突然耳に入ってきたのは颯太の声。在るべき起業家の姿を見据えたStartupGIG「マインドセット編」がここに完結。

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▼第11回の放送はこちらからご視聴できます

最後まで、読んでいただきありがとうございました。次回もお楽しみに!

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