「コントが始まる」の最終回を見て
19歳若手芸人の解散話
TAP所属の若手芸人、
ガラパゴスの解散話を聞いたのは
もう、10日前ぐらいだろうか?
緊急のZOOM会議に呼ばれ、事の次第を知った。
さらにその何日か前に
新潟から上京してきた19歳の若手コンビ(ガラパゴス)が
漫才協会へと入るからフューチャーしようという
段取りとなっていた。
今、やっているアサヤンでもライブが計画された。
演出を担当する高須さんからは
「島津よお、今日テレの『コントが始まる』を
ちょっと見といてよ。
あのドラマいいんだよ。
あれをベースによお、
ガラパゴスでドキュメントを撮りたいんだよ。」
と相談を持ち掛けられた。
高須さんにそう言われ、「Tver」で
遅まきながら「コントが始まる」を見てみた。
真っ先に脚本の秀逸さに驚いた。
そして有村架純ちゃんを始めとする
女優陣の可愛らしさ、今時の等身大の姿の感じに関心した。
20歳ぐらいの俺
かくいう私もまた、大学2年生時、ちょっとだけ芸人活動をした。
すぐに挫折をした。
今のガラパゴスと同じぐらい20歳ぐらいだった。
当時から、放送作家の職業をぼんやり意識していた。
ダンカンさんの「テレビギョーカイ就職読本」を読み、
何か手立てはないのかと探す中、
「放送作家セミナー」なる講習会があることを知った。
バイトで貯めたなけなしの15万円を払って
通い始めた直後に、大学の先輩に
「島津、コンビ組もうぜ」と誘われた。
すでに先輩は、ワタナベエンターテインメントで
芸人としての活動を始めていたが
丁度、コンビを解散したばかりで
2代目の相方としての誘いだった。
O先輩の笑いのセンスが群を抜いていることは承知だった。
なけなしの15万円をどぶに捨ててでも
挑戦する価値はあるかと思った。
とはいえ、演劇の経験は多少はあるものの、
「お笑い」に関しては素人そのものだ。
しかし、O先輩の実績にあやかる形で
当時、ホンジャマカさんやら、
ブレイク前のネプチューンさんらと同行して
文化祭の舞台にも立たせてもらった。
しかし、芸人の才能には
すかさず、見切りをつけた。
それからもがく中で、2年後の大学4年生時に、
テリー伊藤さんが代表取締役を務める
ロコモーションの扉を叩き、放送作家の道を歩むことになる。
で、今、「コントが始める」の最終回を見た。
Yahoo!ニュースの記事には
『コントが始まる』最終回…
あえて“波”を捨て菅田将暉や有村架純に
平凡な人生を歩ませた深い意味
という記事である。
そんなに悪い記事だとは思わないけれど、
本質はそこじゃないじゃないの?とは思う。
「凪」とか「波」とかそうじゃないなと
(平凡な人生というフレーズも若干、イラつくがw
何が平凡だよっ。)
個人的に思い、この記事を書き始めた。
有村架純ちゃん演じる里穂子と
菅田将暉君、演じる春斗のシーンがある。
里穂子「私はマクベスが解散しても
ずっとファンでい続けることを
お約束します。」
春斗 「ありがたいんですけど、
あのね、他にも面白い芸人さんいらっしゃいますんで、
あのー、お探しすること、おススメしますよ。」
里穂子「今後、どんなに面白い方たちが、現れても
マクベスのお三方だけは
特別なんです。
頑張ってる姿も、悩んでいる姿も
もがいてる姿も見てしまってます。
私個人には、一番苦しい時を支えてもらったので
マクベスが解散しても
あなたが方が精魂込めて作ったコントは
消えることはありません。」
この一連のセリフこそが人生の肝じゃないかって思う。
結局、いい時も悪い時も見てるのが家族だったりする。
それが「ファン」という血縁関係のない人に
そう、思ってもらえたら、
そこには失敗でも大きな意味があるだろう。
これを「凪」と表現するのはどうだろうか?
人生の真髄を見た気がした。
ガラパゴスの二人には、次のステージを応援したいね。
おっさんはさあ。
執筆者:島津秀泰(放送作家)
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