「自分はドキュメンタリーに向いてないなぁ」と思っている【キンコン西野】
『BackStory』を見れば見るほど、「自分がいかにドキュメンタリーに向いていないのか」を思い知らされる
来年の夏に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケット販売がいよいよ迫ってまいりました。
#10月27日朝7時です
ライブ・演劇・ミュージカル…その他の全てイベントをイベント運営において、作り手は「集客」の問題から逃げることはできなくて…ご多分に漏れず僕らのチームもそうで、かなり早い段階から戦略会議を繰り返して、ついには『BackStory』という密着ドキュメンタリー(@YouTube)をスタートさせました。
良いのか悪いのか『BackStory』は業界視聴率がものすごく高くて、もちろん皆さんが見たいのはキャストさんやクリエイターさんの裏の顔だと思うのですが、一部の物好きプロデューサー勢は「西野がどう仕掛けてくるんだ?」というところを見てくださっているそうてす。
それもあって、僕的にはあまり乗り気ではないのですが、「西野にカメラを向ける回」というのがチョコチョコありまして、特にチケット販売日前後(まさに今!)は、西野の露出が増えがちです。
そんなこんなで、最近は自分のマヌケ面をよく見るのですが、『BackStory』を見れば見るほど、「自分がいかにドキュメンタリーに向いていないのか」を思い知らされます。
焦りとか、不安とか、苦悩…みたいなものが西野からは全く撮れない
これはもうディレクターさんとかはとっくに気づいていることだと思うのですが、ミュージカル制作って思い通りにいかないことの連続で、実際、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』も結構ピンチがあるんです。
ここで、西野亮廣が全然面白くないのは(ドキュメンタリー泣かせなのは)、そこそこ大きめの落とし穴に落ちたハズなのに、「淡々としている」んです。
「ま。落ちちゃったもんは仕方ないっすね。次の手を考えましょう」といった感じで、秒で気持ちを切り替えてるんです。
そこはドキュメンタリー的には頭を抱えて欲しいところじゃないですか。
あるいは苛立ちが募って、仲間と衝突して、最後は泣いて欲しいところじゃないですか。
そんなのディレクターからするとヨダレもんで、「はい!サムネの画像と次回予告のダイジェストの素材いただきました!!」てなもんでしょ?
そういった、焦りとか、不安とか、苦悩…みたいなものが西野からは全く撮れないんです。
これはもう僕が天然なのかもしれませんが、昔から「仕事量が多すぎて頭がパンクする人」の気持ちとか全然分からなくて、「〖一つずつ片付けていく〗以外に方法あるんすか? 無いなら悩むだけ無駄で、とっとと取りかかった方がよくないっすか?」とか思っちゃうヤツで、今も思っています。
なので、どれだけ西野を撮っても、ドラマになりにくいんです。
そう考えると、これはこの前も話しましたが、ドキュメンタリーを盛り上げるには、慌てふためく人や、情緒不安定な人や、ヤバめのメンヘラが出役に混じっていた方がいいのですが、ただ、そういう人はドキュメンタリーには必要ですが、仕事の現場には一番必要ないんです。
メンヘラと仕事とか絶対にしたくないじゃないですか?
なので、「ドキュメンタリーを盛り上げながら、現場のクオリティーを上げて、たしかな成果物を残す」というのは結構難しい印象です。
つくづく自分はドキュメンタリーの被写体としては向いてないなぁと思います。
ただ、一つだけ言い訳をさせていただくと、ドキュメンタリーとしては「淡々とした日常」や「トラブルにも動じない姿」は盛り上がりに欠けるのかもしれませんが、本来、仕事の現場にはモチベーションや感情を持ち込むべきではないので、そのあたりを踏まえて見ていただけると嬉しいです。
密着ドキュメンタリー『BackStory』は毎週金曜20時に配信しています。
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