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アホすぎて失望した話【キンコン西野】

このnoteは2024年7月5日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

「会社の運転資金を集めること」と「個人の浪費の為にお金を集めること」は違う

 
昨日、すごくガッカリしたこと…というか「2024年になって、まだそんなこと言ってんのかよ…」という苛立ち混じりのタメ息をこぼすようなことがあったので今日はその話をさせていただきます。
 
まず、この件に関しては本人からの謝罪もあったので、僕はもう怒っていないし、やっぱり同じ時代を生きた大切な友人の一人なので(また、どこかで一緒に面白いことをしたいと思っているので)、この放送を聞いてその人個人に矢印を向けるのはくれぐれもやめてください。
 
今日、僕がここで話したいのは今回ガッカリした「中身」についてです。
 
事の発端はラジオの生放送なんですけども 、まぁ、"その人”が「キンコン西野は『物欲無い』とか言いながら、クラウドファンディングでお金を集めるとか、だいぶ矛盾してるよねー」と発言されたんです。
 
2025年の夏に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)の客席に10万発の照明を仕込んで、ものすごい星空を作るためのクラウドファンディングのことです。
 
※コチラ↓

一応、言っておくと、これは本人的には「ボケ」で言ったらしいのですが、まぁ、そのあと共演者からのフォローもなければ、番組としてもそのまま訂正せずに垂れ流したもんですから、この発言を鵜呑みにする人がたくさんいて、「そうだ!そうだー!この銭ゲバー!!」みたいな頭の悪いコメントが僕のところに飛んでくるんです。
 
ほんと、面倒くさい。。
 
これに関して、「クダラネーことするな!」と思って本人にリプを飛ばす形でXでもポストしたんですけども、「頭が悪いのもたいがにしろよポイント」が二つあって、一つ目は「製作費を集めること(会社の運転資金を集めること)」と「個人の浪費に使うお金を集めること」の区別がまったくついていない…ということ。
 
経営者がこの話を聞いたら、「え? そんなところから話さなきゃいけないの?」と涙が出るほど悲しい日本のお金リテラシーの話なんですけども‥まず僕は自分から望んで役員報酬(固定給)にしています。
 
なので、クラウドファンディングで何億円集めようと、そこから僕の財布には1円も入りません。
 
もちろんクラウドファンディングでプロジェクトが上手くいけば、それによって会社が続くわけで、それによって僕の役員生命が延命されるわけですから、めぐりめぐって、生涯のお給料は増えます。
 
ただ、支援していただいたお金はクラファンの手数料などを抜いた分の全てをプロジェクトにブチ込んでいて、支払われる先はスタッフさんやキャストさんのお給料です。
 
僕はスタッフとキャストを含め、数百名の生活を守る立場にあって、その人達が受けとるお給料を確保しなきゃいけないんです。
 
ちなみに言っておくと、経営者がお金を受けとるのは最後です。
 
頑張って資金繰りをして、お金が集まり切らなかった場合は、スタッフ(社員)への支払いを先に済ませて、経営者は「1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、無給」というのはザラにあります。
 
まずはスタッフの生活を守りきることが最優先です。
 
その為のアプローチを「銭ゲバ」扱いして叩いてしまうと、「じゃあ、スタッフに支払われるお給料は誰がどこから持ってくるのよ?」という話で、「『どうやってお金を作るか?』を考えなくていい9割近い人間」が、「『どうやってお金を作るか?』を考えなくていい9割近い人間を守る為に汗を流している人間」をバッシングしてしまっている。
 
というか、そのバッシングを助長するような発言だった。
 
ここに関しては失望したし、「日本のお金教育、いいかげんにしてくれ」と思いました。
 
 

「クラウドファンディング=銭ゲバ」という頭の悪いノリ、いつまでやんねん

 
二つ目は、「クラウドファンディングでお金を集める=銭ゲバ」みたいな頭の悪いノリを2024年になってまだ続けていることに、激しく疲れました。
 
たとえば、今回のクラウドファンディングでいうと、星空を支援してくださった方にはリターンとして『星空支援証明書』が送られるのですが、これって、「イベントグッズの事前販売」じゃないですか?
 
そんなもん、ラジオイベントでも当たり前のようにやってるでしょうに。
 
なんで、ECサイトでグッズを売ることがセーフで、クラウドファンディングでグッズを売ることが「銭ゲバ」になるのよ?…ていう話って、2012年ぐらいに終わってるハズなのに、日本では、まだ、しなきゃいけない。。
 
これに関してはラジオのスタッフがアホなのかもしれないのですが、「そもそも、お前ら、『対西野』じゃなくて、電波を使って、リスナーを扇動して『企業』の営業妨害をしちゃってるぞ」という話で、「そこはキチンとガバナンス効かせとけ」といったところです。
 
面倒なことになる前に、ちゃんと番組として「すみません。悪ふざけが過ぎました」と言っとけよ。
 
お前らがイベントをやる時に、グッズの事前販売をしたものの、他のメディアでマイナスプロモーションをされて、それによってグッズが売れずに、赤字をブッこいて、番組スタッフの首が飛んだら、ツライでしょ?
 
お前らが笑いながらやってることは、その類の暴力だぞ。
 
なんか、喋ってたら、やっぱり、だんだんムカついてきました(笑)
 
ごめんなさい!!
 
いずれせよ、今言った二つ。
 
「会社の運転資金を集めること」と「個人の浪費の為にお金を集めること」は違うよ…という話と、「ECサイトでの予約販売がよくて、クラウドファンディングの予約販売がアウト」という頭の悪いノリ、いつまでやんねんクソジジイが…という話は、今一度、頭に入れておいていただきたいです。
 
本日はお口が悪くてすみませんでした。
 
明日からちゃんとします!
 
ありがとう
 
 

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