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わざわざ『教科書』を作る理由【キンコン西野】

このnoteは2025年2月21日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

教科書の基本的な役割

 
今日は「教科書」について面白い発見があったので、皆さんに共有させていただきたいと思います。
 
皆さん、学生時代にお世話になったであろう教科書。
 
あれは一体何のためにあったのか?
 
当たり前のように使っていましたが、改めて考えてみると、なかなか奥深く、最後には「教科書が無かったら、色々と都合が悪い」という結論に着地しますので、そこに至るまでの旅に出ましょう。
#博物館の音声ガイダンスのノリ
 
まず、教科書の基本的な役割はいくつかあって…
 
▼1『知識の基盤をつくる』
 
教科書っていうのは、学校で学ぶべき基本的な知識を体系的にまとめたものです。
たとえば、国語なら「文章の読解力」、数学なら「論理的思考」、理科なら「自然の法則」。
こういった土台を作るのが、教科書の役割の一つです。
どの地域や学校でも共通の基礎知識を学ぶことで、教育の格差をなくす役割を果たしている。
 
▼2『学習の指針となる』
 
先生も生徒も、「何をどの順番で学べばいいのか」が分からないと困る。
その道しるべになるのが教科書です。
もし教科書がなかったら、学校ごとに授業内容がバラバラになってしまうし、先生によって教える内容も変わってしまう。
それを防ぐために、教科書が「標準化された学びのルート」を示してくれているんですね。
 
…教科書の役割はザッとこんなところだと思います。
 
他にもいくつかあると思うのですが、今日の話とはあまり関係ないので割愛させていただきます。
 
 

教科書があった方が無駄な衝突を避けられる

 
さて、ここからが本題です。
 
CHIMNEY TOWNはエンタメコンテンツを作っている裏で、様々なサービスを展開しているのですが、その一つに「CHIMNEYイベントサポート」というサービスがあります。
 
最低6か月から最長12か月の契約で、これまで様々なイベント&修羅場をくぐり抜けてきたCHIMNEY TOWNのスタッフが「あなたのイベント」のサポートに入るサービスです。
 
以前より、イベント主催者さんから「集客がピンチです。どうしましょう!」とか、「赤字がヤバイです。どうしましょう!」という相談をよく受けていたのですが、そもそもなんでピンチに陥るかというと初期設定が間違っている場合がほとんどなので、そしてほとんどの場合が手遅れなので、「それならば、早い段階からサポートさせてください」という感じで、「CHIMNEYイベントサポート」が生まれました。
 
※お申込みはコチラ↓

僕もイベントの会議にガッツリ参加させてもらっているのですが、毎回参加するのは不可能なので、うちのアシスタントや、CHIMNEYの若手スタッフが会議には毎回参加し、そして会議の内容を吸い上げているのですが、その中で、アシスタントの方から「ちょっと教科書を作ってもらえまえんか?」的なことを言われたんです。
#的なことです
 
「教科書も何も、普段からお前にはアレやコレや叩き込んでいるだろ? それが頭に入ってないの?」と思ったのですが、アシスタント曰く、どうやらそういうことでもないみたいで…教科書が無かったら、アドバイスのイチイチが「アシスタントの言葉」になるそうです。
 
そうすると、責任が全てアシスタントに集中するので、アシスタントにそもそもの信用がなければ、正しいアドバイスであろうと聞いてもらえない、と。
 
そこで僕は「Blueprint」というイベント運営の教科書を書いて、それを「CHIMNEYイベントサポート」に向かうアシスタントやCHIMNEYの若手スタッフに持たせることにしました。
 
そうすると、アシスタントやCHIMNEYの若手スタッフは、その教科書を見ながら、「ちなみに、西野はこのように言うております」という感じで話を進めることができるので、相手も話を聞いてくれるし、いたずらに責任を背負うこともない。
 
これ、ポイントは「教科書に書いてあることは、アシスタントもCHIMNEYの若手スタッフも知っているんだけど、教科書があった方が無駄な衝突を避けられる」というところです。
 
つまり「教科書」というのは「答えが載っている紙の束」だけでなく、先生にとっての「盾」なんですね。
 
「教科書に書かれている内容」と「先生の人格」が分かれているから、気に入らない先生であろうと一旦は話が聞けるし、教科書を元に授業を進めておくと、「ココおかしいじゃないか!」という生徒の疑問の矛先が先生に向かうことがない。
 
これ、教科書が無かったら、「生理的に受け付けない先生」が担当になった瞬間に、学習が全滅してしまう…という感じで、教育が「運」に左右されてしまいます。
 
教科書というのは「先生の声を聞けるようにしてくれる装置」であり、先生にとっては「盾」であるという話です。
 
会社の中でも「研修(教育)」があって、上司から部下に教えるシーンがあると思うのですが、そこに教科書がなければ教育の吸収スピードが「上司の人間性」に左右されてしまうので、教科書を作っておくことをオススメします。
 
 

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