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『OEM契約』と『ライセンス契約』と『コラボ商品』の違いについて【キンコン西野】

このnoteは2024年9月5日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

『OEM契約』『ライセンス契約』『コラボ商品』の違いを認識しておかないと、誤解が生まれてしまう

 
ビジネスの世界では、製品開発や販売に関してさまざまな契約形態があって、その中でも「OEM契約」「ライセンス契約」「コラボ商品」は多くの企業さんが利用している形式です。
 
これらは一見似たように見えるかもしれませんが、それぞれに異なる目的や特徴があって、これらの違いをキチンと認識しておかないと余計な誤解が生まれてしまうので、なるべく分かりやすく説明したいと思います。
 
 

『OEM契約』とは

 
まずは『OEM契約』について。
 
OEMとは「オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリング」の略で、直訳すると、「本来の(自社の)製品製造業者」です。
 
僕が毎日飲んでいるCHIMNEY COFFEEで例えると分かりやすいと思うのですが、CHIMNEY COFFEEのコーヒーを作っているのは、CHIMNEY TOWNじゃなくて、CHIMNEY TOWNからコーヒー製造の発注を受けたコーヒー製造専門の企業さんです。
 
CHIMNEY TOWNが担っているのはブランディングと販売で、製造は別の会社です。
 
これが『OEM契約』です。
 
 

『ライセンス契約』とは

 
次に『ライセンス契約』について。
 
これもCHIMNEY TOWNまわりを例に出して説明すると分かりやすいと思うのですが、CHIMNEY TOWNには例えば『えんとつ町のプペル』というIP(知的財産)があります。
 
そんな中、たとえばパズルの製造&販売をおこなっている株式会社エンスカイさんの方から「えんとつ町のプペルのイラストを使ったパズルを作りたいっす!」という打診があったりして、「どうぞどうぞ使ってください。そのかわり、売上のウン%はCHIMNEY TOWNにくださいな」というのが(知的財産の使用権をお渡しするのが)『ライセンス契約』です。
 
 

『コラボ商品』とは

 
次に『コラボ商品』について。
 
コラボ商品というのは複数の企業やブランドやアーティストが共同で商品を開発し、互いの強みを活かして製品を作る形式のこと。
 
CHIMNEY TOWNまわりで例えると、『えんとつ町のプペル』のコンバースだったり、ベアブリックだったり、最近だと『AKIHIRO NISHINO スケッチブックカレンダー2025』がそうですね。
 
知的財産権を貸し出しているだけじゃなくて、実際に製造の過程にCHIMNEY TOWN(西野亮廣)が参加しているのがコラボ商品です。
 
 

何故、誤解が生まれてしまうのか?

 
もっと細かく言っていくと他にも色々とあるのですが、全部喋ると長くなるので、ひとまず『OEM契約』と『ライセンス契約』と『コラボ商品』の違いについてザックリと説明させていただきました。
 
んでもって、ここからが本題なんですけども…「これらの違いを分かっていないと何故、誤解が生まれてしまうのか?」についてご説明させていただきます。
 
端的に言うと、『OEM契約』と『ライセンス契約』と『コラボ商品』で、それぞれ販売の責任を背負う人が違うんですね。
 
『OEM契約』の場合は「製造を発注した会社」が販売の責任を背負います。
 
CHIMNEY COFFEEで言うところの株式会社CHIMNEY TOWNです。
 
一方で『ライセンス契約』の場合は、IP(知的財産)を借りている会社が販売の責任を背負います。
 
プペルパズルで言うところの株式会社エンスカイさんです。
 
そして『コラボ商品』の場合は双方ですね。
 
プペルスニーカーの場合はコンバースさんとCHIMNEY TOWNが宣伝を頑張る感じです。
 
当然、ここにはイレギュラーが発生します。
 
たとえば、ライセンス契約なのにも関わらずプペルパズルの宣伝を西野が頑張ったりすることもある。
 
これは、「せっかくならたくさんの人に届いた方がいい」という西野亮廣のただの善意です。
 
ですが、これはイレギュラー対応で、基本的には宣伝を頑張る(販売の責任をとる)のはエンスカイさんになります。
 
このことをキチンと理解していないと、たとえば、CHIMNEY COFFEEの宣伝を頑張っているCHIMNEY TOWNを見て、ライセンス契約の企業さんが「コーヒーはあんなに宣伝してるのに、うちの商品の宣伝は全然頑張ってくれない」みたいな不満を持ったりするんです。
 
実際に、僕自身、過去にそういった不満を持たれたことがあるのですが、その不満はお門違いで、プロ野球チップスの宣伝を大谷翔平さんはやらないし、ドラゴンボールカードダスの宣伝を鳥山明さんはやらない。
 
…という風に説明されると「あ。言われてみたら、そりゃそうか」となると思うのですが、西野の場合はライセンス契約の商品どころか、何の契約も結んでいない商品も善意で宣伝することがあるから、メチャクチャ勘違いされちゃうんです。
 
「宣伝にムラがある」ぐらいに思われたりする(笑)
 
僕が宣伝・販売の責任を持つのは基本『OEM契約』の時と『コラボ商品』の時で、作者がSNSで発信できてしまう時代だからこそ、ここの勘違いが生まれやすくなっているのかなぁと思ったので、今日は「『OEM契約』と『ライセンス契約』と『コラボ商品』で宣伝・販売の責任を背負う人は違うよ」という話をさせていただきました。
 
 

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