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公演4ヶ月前に3万席完売へ!ミュージカルの新しい宣伝手法【キンコン西野】
このnoteは2025年2月28日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。
チケットが売れるスピードが上がるのは『BackStory』の成果
金曜日は、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の制作の裏側に密着したドキュメンタリー『BackStory』が配信される日でございまして、今日も20時から最新話が配信されます。
さて。
そんな『BackStory』ですが、去年9月のスタートから、約半年が経ちました。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のプロモーションとしてスタートしたプロジェクトなのですが、果たしてその効果はどれほどか?
今日は、そのあたりに迫りたいと思います。
『BackStory』で取り上げたこの半年間の数字は、『BackStory』で取り上げなかった半年間と比べることができない(ABテストができない)ので、「密着ドキュメンタリー」の効果を証明するのはいささか難しいところですが、面白い結果が出ているのは、これまでファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケットを「第1弾」「第2弾」「第3弾」と出したのですが、「第1弾」よりも「第2弾」の方が、「第2弾」よりも「第3弾」の方が、チケットが売れるスピードが上がったというところ。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の宣伝は、『BackStory』以外ではやっていないので、これは「『BackStory』の成果」と言っちゃってもいいかもしれません。
さて。そのチケットですが、気になるのは「一体、どれぐらい売れてんの?」というところだと思います。
今回、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を上演するKAAT 神奈川芸術劇場のキャパは約1200席でして、8月9日〜30日まで全25回公演なので、総座席数は約3万席です。
「第4弾チケット」までご用意させていただいているうち、現在「第3弾チケット」まで売り出していて、すでに「第3弾チケット」もほぼほぼ完売という状況ですので、チケットは今の時点で3万枚の4分の3ぐらいは売れている感じです。
「第4弾チケット」の発売が来月末に控えておりますので、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の3万枚のチケットは、4月中には完売する見込みです。
キングコング西野のリスナーさんはもう麻痺していると思うのですが、演劇・ミュージカルの3万席が「公演4ヶ月前の段階で埋まっている」というのはチョットありえないことで、これは僕としてもありえないことで、「さっき、ABテストができないから分からない」と言いましたが、僕個人の肌感としては「密着ドキュメンタリー」をやっていなかったら、この結果を出すのは難しかったです。
くれぐれも「自分が出演するイベント」のチケットを売っているわけじゃないので。
早い段階でグッズを開発しておくべき
次に「YouTubeのコンテンツとしてはどうか?」みたいなところをお話ししたいと思います。
こちらに関しては、やる前から分かっていたことですが、YouTube単体のコンテンツとして考えると「ミュージカル」という題材は難しいと思います。
まず大前提として「ミュージカル」に興味を持っている人の数(分母)が、そこまで大きくない。
となると、ミュージカルに興味がない人を巻き込まないといけなくなるわけですが、その時に「刺激的な内容で視聴者を釣る」みたいなことをしてしまうと、動画は見られるが、今度は「公演チケットの購入に繋がらない」という問題が出てきて、本末転倒です。
やっぱり「この人達の舞台を観に行きたい」と思っていただく内容にしなきゃいけなくて、そうなってくると誰かの失態を大きく取り上げて、誰かが損をするような動画にするわけにはいかないので、再生回数が爆上がりすることはない。
もちろん「再生回数」を狙いに行くときはありますが、基本的には、再生が爆発的に回らなくても、動画の出口でチケットやグッズを売るなどして、チームの取り分があるように設計しておく必要がありそうです。
となってくると、今後、「ウチも動画でプロモーションをするぞ!」という方は、なるべく早い段階でグッズを開発しておく必要があると思います。
「再生は回らないわ、出口に商品が無いわ」だと、そもそも動画制作を続けていけないので。
「アーカイブ」と「情報の一新」
最後に「これから」の話ですが、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』はポスターやフライヤーを一枚も作らずに、「広告宣伝費」をYouTube動画に全振りしたのですが、やっぱり動画プロモーションの良いところは「アーカイブが働いてくれる」ということと、「情報を一新できるところ」だと思っています。
去年9月から毎週金曜日にアップし続けてきた動画ですが、「第4弾チケット」が完売した時点で、動画の概要欄の情報を全て「オンライン配信チケットの販売リンク」に差し替えようと思っていて、これまでの動画を全て「オンライン配信チケットのプロモーション動画」にする予定です。
コロナが明けてから「オンライン配信チケット」を販売するのが難しくなりましたが、個人的にはここもバリバリに狙っておりまして、そう考えた時に、やっぱり「動画でのプロモーションが相性が良いのかなぁ」と思っております。
このへんはどうなるかまだ分からないので、また動きがあれば共有させていただきます。
密着ドキュメンタリー『BackStory』の最新話は今夜8時配信です。
是非、ご覧ください。
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