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映画を「LIVE体験」に振り切ったら、お客さんの満足度が爆上がりした【キンコン西野】

このnoteは2024年10月25日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

映画で必要なのは「LIVE」を作るノウハウ

 
先日、「現代における映画館はカテゴリーでいうと『LIVE』になっている」というお話をさせていただきましたが、今日はその話の続きです。
 
スマホで観れちゃうTikTokやYouTube、テレビで観れちゃうNetflixやAmazonプライムは「動画(あるいは映像)」で、やっぱり電車に乗って向かう映画館での映像体験というのは、移動やグッズ購入を含めて「LIVE(生)」なんですね。
 
こんなことは初音ミクのコンサートの時代から分かっていたことで、「ステージ上に生身の人間が立っているか、否か」が、「生と生以外」を分け隔てる基準ではなくて、ステージ上にあるメインコンテンツが「映像」であろうが、「友達と一緒に行く」とか「隣の席に知らない人が座っている」とか、移動とかポップコーンとかグッズとか、自分ではコントロールすることができない音のボリュームとか照明演出とか、そういう諸々の合わせ技の名前を僕らは「LIVE」と呼んできました。
 
11月にリバイバル上映が決まっている〖カリオストロの城〗もLIVE(生のイベント)で、作り手には映像を流すノウハウではなくて、LIVEを作るノウハウが求められているように思います。
 
 

〖ボトルジョージ〗はライブ演出や空間演出を取り入れいる

 
そんな中、今月21日にひっそりとスタートした『ボトルジョージ・シアター』の評判がすこぶるイイんです。
 
『ボトルジョージ・シアター』は専用劇場ですから、言ってしまったら「『ボトルジョージ』の為に美術セットおよび照明から作り上げている」という状態で、これこそがお客さんが今、映画館に求めている(いわゆる)「LIVE体験」で、劇場に入る瞬間からポイントが加算されているのだと思われます。
 
あと、もう一つ言うと、『ボトルジョージ・シアター』は上映後に『スナックCANDY』になるわけですが、そのまま客席に残った人からすると、隣の席のお客さんとは「初めまして」なのに共通の言語があって、共通の思い出があって、話のキッカケ(ボトルジョージの感想)があって…新しい友達ができるキッカケになっているわけですが、おそらくそれも〖ボトルジョージ・シアター〗のポイントに加算されていて、「チケット代1000円で結構いただいちゃったな」となっている。
 
ちなみに〖ボトルジョージ・シアター〗のチケットは、11月12日までは全て【SOLD OUT】となっておりまして、今だと11月13日からのチケットが取れます。
 
※チケットはコチラから↓

 
 
小さな小さな専用劇場が今、メチャクチャ盛り上がっているのですが……世の「ショートムービー」のクリエイターさん達は一度(この一連の流れを)見てみてください。
 
そのまま転用することは難しいとは思いますが、ショートムービーで生きていく為のヒントが、ここにはかなり埋まっている印象です。
 
話をまとめると、「映画は今、〖LIVE〗として捉えられているのだから、〖LIVE体験〗を届けなきゃいけない」といったところで、〖ボトルジョージ〗はライブ演出や空間演出を取り入れてやっております…というご報告でございました。
 
 

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