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永野さん(芸人)とのトークライブで覚えた悔しさ【キンコン西野】

このnoteは2025年2月14日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

日本人は、そもそも戦い方を間違ってる?

 
先日、芸人の先輩の「永野さん」とのトークライブが下北沢でありました。
 
下北沢は若手の頃に通いまくった街なので、「下北沢の劇場」というだけでエモい気持ちになるのですが、それに加えて、永野さんとのツーショットのお仕事ということで、数日前から楽しみにしていました。
 
ライブはそんな僕の期待を大きく超える内容で(※配信チケットも出ているので探してください!)、何より、「聞き役」にまわってくださった時の永野さんのキャバ嬢力たるや。
 
丁寧に質問してくださるし、全部リアクションして拾ってくださるし、落としてくださるし…僕側の負担はゼロで、ひたすら楽しませてくださって、そして僕が面白く見えるように立ち回ってくださって、もうメチャクチャ楽しかったです。
 
永野さんって昔から本当に面白くて、「お笑い」の世界というのは、世にでる人は遅かれ早かれ確実に世に出る世界であり、そこに嘘が無いことを証明してくれた芸人さんの一人だと思います。
 
ちなみに「ゴッホより、普通に、ラッセンが好き」は嘘だそうです(笑)。
 
「売れる為についた嘘」とおっしゃってました(笑)。
 
さて。
 
肝心要のライブの中身ですが、基本は、永野さんが「西野に聞いてみたいこと」をフリップに書いて、それをテーマにして話を進める…というスタイルだったのですが、そんな永野さんが用意してこられたトークテーマの一つ目が「テレビ」で、二つ目が「芸能界」で、三つ目が「芸人」だったわけですが…これ、一つで良くない?(笑)
 
一テーマにつき、それぞれ10分ずつ喋るのですが、「テレビ」の話をしている時に「芸能界」の話にもなるし、「芸能界」の話をすりゃ、そりゃ当然、「芸人」の話にもなるじゃないですか?
 
「テレビ」「芸能界」「芸人」は絶対に一つにまとめた方がイイ!
 
テレビをテーマに10分喋って、芸能界をテーマに10分喋った後に、「続いてのテーマはコチラ!」で「芸人」が出た時は、劇場にいた全員がズッコケました。
 
先生、流石にそれは無いだろう!と(笑)。
 
そんな中、ようやく「海外進出」というテーマが出てきて、ここに関しては自分は喋ることが結構あったので「ブロードウェイの仕組み」や、「世界のエンタメ村の事情」や、「そのエンタメ村で韓国がどう攻めているか?」についてお話しさせていただきました。
 
アカデミー賞がどうやって決められて、
トニー賞がどうやって決められて、
そもそも、そういった賞にノミネートされるには何をしなくちゃいけなくて、
それより何より、何故、デンゼル・ワシントンとジェイク・ギレンホール主演の舞台『オセロ』の共同プロデューサーにキングコング西野が入っているのか?
 
僕が目の当たりにした世界のエンタメ村の身も蓋もない話をさせていただいたのですが、それを受けて永野さんが「ちょっと待ってよ。てことは、日本人は、そもそも戦い方を(力を入れる順番を)間違ってる?」とコメントされて、「兄さん、そうなんですっ!」と叫びました。
 
 

海外の村社会のTPOをガン無視している日本

 
僕、ずっと「悔しい!」と思っていることがあって…別に僕は日本贔屓ではないですが、ことエンタメにおいては、フラットに見て「いやいや、この部分に関しては日本の方が全然勝ってるでしょ」と思うことがたっくさんあるんです。
 
「やっぱ、韓国は凄いな」と思うこともあるし、「やっぱドリームワークスのアニメーションは凄いな」と思うこともあるけれど、「いやいや、この部分に関しては僕の先輩や同期や後輩の方が凄いでしょ!」と思うことがたっくさんあるんです。
 
でも、いつも目の当たりにするのは、「海外の村社会のTPOをガン無視している日本」の姿で…言ってしまったら、「メチャクチャおもろい漫才を作ったのに、全裸でM-1の予選を受けてしまって、失格」みたいなことを繰り返している。
 
「いや、おもろいネタも大事なんだけど、M-1の予選で勝ち上がるには、まず『服』を着なきゃダメなんだよ」という。
 
そこで躓いてしまっているし、予選落ちした理由が「服を着てなかったから」ということを分かっていない。
 
というか、そこの情報が全く共有されていない。
 
「服さえ着ときゃ、決勝に行ってたのに」みたいなことがあるから、メチャクチャ悔しいんです。
 
永野さんが「もしかして、日本人ってメチャクチャもったいないことしてる?」とおっしゃられた時に、やりきれない思いが込み上げてきて仕方がなかったです。
 
日本にも素晴らしいカンパニーはたくさんあるし、世界に引けを取らない素晴らしい作品はたくさんあります。
 
足りていないのは「教育」で、やっぱり僕たち日本人は「世界戦が村社会戦」だということと、そして、「村社会の入り方」をあまりに知らなさすぎる。
 
ここに関しては「皆で勉強しなきゃな」と思う一方で、先日の放送でもありましたが、「キンコン西野って、クラウドファンディングの売り上げでミュージカル作ってるんでしょ?(笑)」という舞台俳優さんが2025年に現存しているという絶望的な状況もある、と。
 
ここで僕個人的には「教育」に逃げたくないなぁと思ったんです。
 
「みんなを教育することで、戦っていない自分を無かったことにする」みたいなことはしたくなくて、「お前(西野)が圧倒的に勝ちきれば、それを真似してもらえて、それが結果的に教育になるだろう」と。
 
なので、勉強会はほどほどにして、まずは自分が圧倒的な結果を出し切ろうと思った夜でした。
 
 

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