詐欺師と会った感想【キンコン西野】
僕、詐欺師と何度か会ったことがあるんです
ニュースで名前が出ていたので話しても大丈夫だと思うんですけども、焼き肉店から開店工事をしているように装って、およそ3,600万円をだまし取ったとして逮捕された会社役員の「古沢大志容疑者」と、僕、何度か会ったことがあるんです。
直接お仕事をしたことは無いのですが、お仕事の話を持ちかけられたことはあるし、僕と近しい人はお仕事をしたこともあって……なんてったって、その人が開店工事をしたように装って約3,600万円を騙しとった東京・豊島区の焼き肉店「YAKINIKUMAFIA IKEBUKURO」というのはYouTube講演家の鴨頭さんのお店でして、鴨頭さんからも「やられました」と話を聞いていたんです。
今皆さんは「詐欺師っぽい雰囲気は出ていなかったの?」という疑問を持たれていると思うので、今日はこのあたりの話をさせていただこうと思います。
優秀な詐欺師は、ほぼ回避しようがない
まだ「容疑者」なので勝手なことは言えないですが、逮捕されたこの人は、お仕事内容でいうと広告とかSDGsまわりのことをやっていて、行政の仕事もバンバン回していました。
まとっていたオーラはどうだったかというと、たしかに「いかがわしいキャラ」ではあったのですが、詐欺師のソレというよりも、「お金になることなら頑張ります」という商売人のソレで、なんというか「まぁ、こういうキャラの人っているよねー」という感じの人でした。
今思うと本当に優秀な詐欺師だったのだと思います。
端から見ているかぎり、(セコさは臭うけど)仕事はできる感じで、勝手なイメージですが「たしかに、その仕事はお金になるかもしれませんが、それは良くないことなので、やめましょう!」と言っちゃうような(悪に染まらない)誠実さもチラホラと覗いていました。
そもそも詐欺って人を騙さなきゃいけないわけだから「こいつ、怪しいなー」というオーラをまとっている人は詐欺師にはなれなくて、さらには人を騙す為には人を喜ばせることもしっかりとやっているんですね。
よく「嘘をつくには本当を混ぜなきゃいけない」と言いますが、その人は「本当」を混ぜていたんです。
つまり「仕事ができる人(仕事で結果を出す人)」だった。
大谷翔平選手の元・通訳のあの人も、大谷翔平選手のおかかえになるぐらい仕事できたから、あの場所にいられたわけで、四六時中詐偽を働いているオレオレ詐偽のアホ共と違って、優秀な詐欺師というのは仕事人としても優秀だから結論としては「優秀な詐欺師は、ほぼ回避しようがない」といったところです。
「気をつけて」と言っても、なかなか気をつけようがないのですが、一つ確かなことは、優秀な詐欺師は大きなお金が動くところを狙うので、大きなお金を扱う時は気をつけてください。
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