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勝ちグセを早く身につけろ【キンコン西野】
このnoteは2025年2月15日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。
1日の14/15はアトリエに籠って作品を作っている
昨日、YouTubeで配信された密着ドキュメンタリー『BackStory』(西野亮廣ch)の最新話の振り返り&裏話をさせていただきたいと思います。
ネタバレを含みますので、まだ、ご覧になられていない方は、先に最新話の動画をご覧ください。
※コチラ↓
さて。
最新話は『BackStory』史上、もっとも絵変わりのしない、もっともマニアックな回となりました。
と同時に作品制作においては「もっとも重要」と言っても過言ではない『脚本』の開発にカメラが向けられました。
僕がこうして皆さんと接触している時というのは、つまるところ「作品を届けている時」で、これは僕の本分ではありません。
こうして皆さんに見せている顔は僕の1日の時間のうちの1/15ぐらいです。
オンラインサロンの記事の投稿や、メディアと呼ばれるものに露出している時間を含めて「1/15」。
あとの14/15は何をしているかというと、ひたすらアトリエに籠って作品を作っています。
主には物語を書いたり、絵を描いたり。
ときどき追い込まれて曲を作ったりしています。
アトリエには基本、誰にも入れないので、西野が筆を握っている背中を見る機会はあまり無いと思いますが、25歳の頃から僕の仕事の軸足はココにあります。
先に潰しておくと、「西野はマーケティングで宜しくやってやがる野郎だ」と言っている自称クリエイターよりも、作品作りと向き合っている時間は長いです。御愁傷様です。
脚本の強度の最後の最後は「本を書く人間がどれだけ数奇な人生を送っているか?」
さて。
そんな中、チームの皆に大きく託されているのが今回カメラが向けられた『脚本』という仕事です。
昨日の配信を観ていただけると分かると思うのですが、たとえば『えんとつ町のプペル』の外枠を見て「オチが読めたわ」とドヤっている人々がいかにエンタメの視座が低いかお分かりいただけたかと思いますが、
「脚本の強度」って単なる起承転結だけじゃなくて、舞台の場合ならば、「そこにリピーターが生まれる仕組みが織り込まれているか?」みたいなところまで追い込まないと、コアファンだけのものになってしまって、コアファンの高齢化と共に世の中から消えてしまうんです。
動画の中にありましたが、グッズとの親和性も脚本の強度を語る上では欠かせない。
その他にも「脚本の強度を高める為のチェック項目」はありますが、でも、やっぱり最後の最後は「本を書く人間がどれだけ数奇な人生を送っているか?」という身も蓋もない結論になってくると思います。
この流れになると、必ずこの話になるのですが、やっぱり『えんとつ町のプペル』は僕が日本中から叩かれたから書けた物語で、ロクな経験じゃないですが、本を書く人間にとってはあの経験はギフトだったのだと思います。
僕の中ではもう一つ、「ある日突然いなくなってしまった大切なパートナーをひたすら待ち続ける」というパンチが強めの経験があって、今となってはそれもギフトで、もちろん、その経験も先々、物語に落とし込みます。
本を書く人間は、人生の全てをネタにする覚悟でもって、他の人が経験しないような理不尽も歓迎するべきだし、あとは、どれだけ小さくても、心が動いた瞬間を必ずメモっておいた方がイイ。
本を書く上で最も大事なことは、「最後まで書ききること」
そして、『BackStory』では話しそびれましたが、もしかすると、これが一番大事かもしれない。
本を書く上で最も大事なことは、「最後まで書ききること」だと思います。
「なんか違うなぁ」と思う瞬間があっても、まずは「書き切るクセ」を身に付けないかぎり、いつまでたっても書けない。
作ってる途中で割りたくなる壺なんて何百個もあるので、その時の感情に任せて割ってたら、「こだわりだけが強い何も作ってない人」になってしまうので、「一旦は最後まで書ききる」ということをやった方がイイと思います。
どのみち割るなら最後まで作りきって、作りきるクセをつけてから割った方がいい。
脚本術は話せば話すほど深掘りしたくなり、長くなってしまうので、またどこかで勉強会をひらきたいと思います。
今日の放送を聴いて、もう一度、『BackStory』の最新話を観ていただけたら、また違った味わいになると思いますので、時間があれば是非ごらんください。
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