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『日本人が一番だ』と言うアメリカ人が教えてくれたこと【キンコン西野】
このnoteは2025年1月13日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。
レベル・繊細さは「ズバ抜けている」けど…
アカデミー賞(米)ノミネートの発表が今週末に迫りました。
日本時間だと19日(日)の23時からです。
YouTubeで生配信されるので、是非、ご覧ください。
そんなこんなで『ボトルジョージ』のプロモーションを兼ねたニューヨークでの試写会も無事に終わり、今日はこれから帰国するのですが、一昨日の夜、コチラのディズニーでお仕事をされていた方とお食事に行かせていただきまして、そこで聞いた「海外で活躍するプロから見た日本人」の話がメチャクチャ面白かったので、共有させていただきます。
その方は今は振り付け師で、皆さんも御存知の世界的なアーティストのライブを演出する演出家さんでもあるのですが、もともとはダンサーだったんです。
今でこそ大物演出家ですが、それこそ若い頃ディズニーランドでも踊っていたことがあったそうで、その時に本国アメリカのディズニーランドの人から「そんなレベルじゃ、日本のディズニーランドでは働けないぞ」と、よく言われていたそうです。
「日本人のポテンシャル・日本のクオリティーをナメるな」と。
演出家になった今、日本でも時々仕事をされているのですが、演出家目線で見ても、彼が言うには「パフォーマンスにおいては、ジャパン・アズ・ナンバーワン」だそうです。
テーマパーク1つとっても、「個々のパフォーマーのレベル・繊細さが日本人はズバ抜けている」と。
たしかに、こんなことを言うと怒られるかもしれませんが、僕、ミュージカル『ライオンキング』が大好きなのですが、ブロードウェイ版よりも、ブッちぎりで日本の劇団四季版の方が好きです。
自分が「日本贔屓」でも「アメリカ贔屓」でも無いということを知っていただきたいので、ここだけハッキリしておくと…
昨日、今、ブロードウェイで話題の『Death Becomes Her』というブラックコメディーを観てきたのですが、こと「コメディー」となってくると、表情の作り方から間の取り方から何から何までブロードウェイに軍配が上がる(日本人で太刀打ちできるのは渡辺直美ちゃんだけ)と個人的には思っています。
ただ、コメディー系のパフォーマンス以外で日本人が負けていると思ったことは本当にあまりなくて、「もしかすると日本贔屓しちゃっているのかな?」と思っていたのですが、どっこい、世界中を回ってきた現地の人間も「日本人の方が凄い」と言うんです。
『コネクション』『バジェット』がノーガードは「雇われる人」の思考です
ただ、話はココからで、日本人からすると本当に耳の痛い話になるのですが、曰く「日本人のクオリティーは確かに凄い。No.1だと思う。ただ世界はクオリティーだけでのし上がれるわけではない」と。
「勝負の決め手は『クオリティー』『コネクション』『バジェット』の総合力だ」と。
『コネクション』というのは人の繋がりで、
『バジェット』というのは「予算」のことですね。
どれだけ才能があっても、その才能を引き上げてくれる人と繋がっていないと見つからないまま終わるし、どれだけ才能があって、どれだけ素晴らしいアイデアがあっても、予算が無ければ実現することができません。
ところが日本人は「人と繋がること」に工数を割かないし、「予算」の話にいたっては、汚いもののように扱ってしまっている。
こんまりサンの旦那でありプロデューサーの川原卓巳さんが以前、「日本は、パフォーマーは育つが、プロデューサーが育たない」と言っていたのですが、まさに、日本人は『クオリティー』『コネクション』『バジェット』のうちの、『コネクション』と『バジェット』がノーガードなんです。
「『コネクション』と『バジェット』がノーガード」は、完全に「雇われる人」の思考です。
要するに、演出家の彼が言っていることは、例えると…相撲という競技があって、1番体重が重い力士がいたとする。
その力士は「俺が1番体重が重いぞ!」と誇っているのですが、試合には勝てない。
まわりも、その力士が最も体重が重いことは否定していないのですが、相撲は「体重の重さ」だけで勝負が決まるものではないじゃないですか?
にも関わらず、いまだに「俺が1番体重が重いのに試合に負けるのはおかしい!」とボヤいているのが日本人だという話です。
せっかく体格に恵まれているんだから、体力もスピードも技術も磨いた方がイイのに、体力もスピードも技術も磨くことを「悪いこと」「汚いこと」のように捉えてしまう。
『コネクション』『バジェット』をドーピングのように捉えてしまう。
こればっかりは子供の頃から「お金の教育」を受けてこなかった(洗脳されてしまった)弊害だと思うのですが、僕としては「日本人は歯車としては超優秀」と世界から言われている気がしてちょっと悔しかったです。
先週の『BackStory』なんてまさにそうだし、『プペルバレエ』の回もそうですが、「正しく挑戦すること」を日本人はもっともっと学ばなきゃいけないと思いました。
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