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日本のタクシーのここがキライ【キンコン西野】

このnoteは2024年3月6日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

「タクシードライバーさんに、そんなことをさせているタクシー会社さん」への苦言

 
今日は感情が入っちゃって少しだけ言葉が汚くなっちゃうかもしれませんが、お許しください。
 
前々から、日本のタクシーについての小言を言ってきましたが、今日は過去の小言も含めて、自分の中で色々と整理してきたので、『日本のタクシーのここがキライ総集編』としてお楽しみいただけたらと思います。
 
まず、最初に押さえておきたいことがあって、今日お話しすることは「タクシードライバーさん」への苦言ではなくて、「タクシードライバーさんに、そんなことをさせているタクシー会社さん」への苦言だということ。
 
#ここは踏まえておいてください
 
まず、「『タクシーの、あの気持ち悪いサービスなんやねんランキング』でブッチギリの1位に輝いているのが、予約したタクシーに乗り込む時に、ドライバーさんがワザワザ外まで出てきて、手動でドアを開ける間違ったVIPサービス」です。
 
あれ、やめぇ!
 
あれで、喜ぶヤツ、どこにおんねん!
 
タクシーのドアは運転席からの操作で、自動で開くようになっとるやろ。
 
それを使いなさいよっ!
 
タクシーを利用する人間のプライオリティ(優先度)を何も分かってない。
 
タクシーを利用する時の1番の動機は一般的には「時間」です。
 
移動を買っているわけではなくて、時間を買ってるんです。
 
移動を買うなら電車やバスを使うねん。
 
だけど、電車やバスだと乗り換えもあるし、車内で仕事もしにくいし、だから、タクシーという“移動する個室”を買って、時間を確保しているんです。
 
つまり、早く乗りたいねん。
早く向かいたいねん。
 
ドライバーさんがイチイチ外まで出てきて、手動でドアを開けて、お客さんを乗せて、手動でドアを閉めて、また運転席まで戻って、運転席のドアを開けて閉めて…あの時間、何っ!?
 
それともう1つ。
 
これは声を大にして言わせてくれ。
 
乗る車がリムジンなら分かる。
乗る車がロールスロイスなら分かる。
乗る車がベントレーなら分かる。
 
そういった『リッチ体験』が付加価値になっている車ならば、お抱えの運転手さんがドアを開ける…というのも、まだ分かる。
 
タクシーはそういった高級車でもないのに、そういった「ガワ(表面)」だけ、金持ちごっこしている感じが、もう、シンプルにダサいねんっ。
 
なんで、あれを「恥ずかしい」「みっともない」と思えないの?
 
自分より歳上のドライバーさんに手動でドアを開けさせて、ドヤ顔で、民間車に乗り込むのは、俺は無理やぞ!
 
近所の人の目が気になっちゃう。
 
あの、ダサすぎる金持ちごっこに、巻き込むのやめてくれ。
 
 

なんで、一部のクレーマー用にサービスを作っとんねん

 
そして、『日本のタクシーのここがキライ』の2つ目は、「ルート確認の終盤のやりとり」なんですけども…
 
タクシーに乗って目的地を伝えた後、必ず「ルート確認」してくるじゃないですか?
 
コチとら、頭文字Dじゃないんだから「はしりたい道」「コロがしたい峠」なんて無くて、ルートは「目的地までの最短距離」か「最短時間」しか無いんです。
 
だから「高速を使われますか?」という質問はよく分かる。
 
「距離的には遠くなってしまいますが、早く着きます。しかし、お金が追加でかかります。どうします?」でしょう。
 
その質問は分かる。
 
いちいちルート確認してくるのも、クレーム対策だということも分かるので、「ルート確認してくるな!」とは言わない。
 
僕が言いたいのは、ルートを確認してこられて、コッチが「お任せします」と返した後に、必ずドライバーさんの方から「…でしたら、山手通りを真っ直ぐ行って、○○の交差点を曲がって、その先で脇道に入って…」というルート確認のダメ押しが入るのですが、聞こえてなかったのかな?
 
もう1回言います。
 
「お・ま・か・せ・し・ま・す!」
 
お前、6席しかない銀座の高級料亭の料理長ぐらいの勢いで、本日のメニューを伝えてきとるけど、「こちとら、通りたい道なんかないんやから、お任せします!」言うとるやろ。
 
なんで、もう1回確認してくんねん。
 
じゃあ、何か?
 
そこで、俺が、「いや、○○の交差点で曲がるんじゃなくて、そこは真っ直ぐ突っ切っていただいて、その次の交差点を曲がって、そこから高架下をくぐって、脇道に入って」って言う可能性があるんか?
 
それは「お任せします」じゃないやろ!
 
こんな話をすると、必ず「いやいや、でも…『お任せします』と言ったお客さんが、後から『あの道を通るのは違う』というクレームが入ることもありますので…」というハナクソみたいなリターンを返してくるヤツがいるのですが、言わせてくれ。
 
「『ルートはお任せします』と言った後に、ルートの文句を言ってくる客」は、無視せぇ!
 
「お前が『お任せします』と言ったんやろが」と返せ。
 
どっちをとっとんねん。
 
なんで、一部のクレーマー用にサービスを作っとんねん。
 
プロが、どんだけ予防線を張んねん。
 
おかげで、タクシーが全然走りださへんやないか。
 
お見送りに来てくださったスタッフさんが、外でずーっと立ってはるわ。
 
雨降ってることもあるぞ!
 
 
…もう時間が無いから、最後に1つだけ言わせてくれ。
 
アホなクレームを突っぱねる覚悟がないタクシー会社は今日も予防線を張りまくって、一部のクレーマーの為に、サービス内容をグッチャグチャに変えとるけど…だったら言わせてくれ。
 
なんで、この(今回)のクレームは聞かへんねん!!
 
「トライバーがいちいち手動でドアを開けにくる糞サービスやめろ」というクレームは結構きとるやろ!
 
なんで、そこだけは、クレームと立派に戦っとんねん。
 
見上げた根性やな!!
 
いつもありがとうございます!
 
 

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