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ミュージカル制作の現場でブチギレ【キンコン西野】
このnoteは2025年2月24日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。
クリエイティブ会議は、各部署のチーフクリエイターが一堂に会する
昨日は、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のクリエイティブ会議がありました。
美術のデザインの最終打ち合わせ(みたいな感じ)だったのですが、このチームの特徴として「全員野球」というのがあるので、音楽チームを除く、各部署のチーフクリエイターが一堂に会しました。
これは光夫さんのスタイルというのもあるし、加えて、『えんとつ町のプペル』という作品が「町」の構造に個性や意味が宿っていたりするので、結局、町のデザインが演出は勿論のこと、照明は勿論のこと、衣装や振り付けにもつながってくる。
たとえば「えんとつ町」の空を覆う「黒い煙」というのは、「同調圧力」や「諦め」のメタファーです。
「同調圧力をどう表現するか?」は振付師さんの仕事でもあるし、
「同調圧力の旗振り役たる『べラール』というキャラクターがどんなビジュアルをしているのか?」というのは衣装さんの仕事でもあるの。
なので、美術セットのデザインにどんな狙いがあるのか?」は共有しておこう、と。
演出の吉原光夫さんの立ち回りは演出家だなぁ
そんな中、昨日は「凄いなぁ」と思ったことが二つありました。
一つは、演出の吉原光夫さんの「立ち回り」です。
演出家と聞くと、トップダウンで「これをやれ、あれをやれ」みたいな堅物なイメージがありますが(偏見です)、光夫さんって、あんな暴力的な見た目なのに、そういった圧力はなくて、もっと「番組MC」みたいな感じなんです。
口癖なのか、意識的にそういった言葉を使われているのか分かりませんが、光夫さんは「ここは、こんな方向に持っていきたのですが…やり方が見えてないです。どうすりゃいいっすかね?」みたいなことをよく言うんです。
それは大喜利のお題そのもので、「イジツ、佐藤、西野」ラインは、こういうナゾナゾが大好物だし、KAORIさんも振り付け・演出の人ですからその辺は十八番なんですね。
昨日は『BackStory』のカメラが入っていたので、もしかしたら、そのへんも使われるかもしれませんが、皆、光夫さんが出したお題に対して、ものすごい勢いで「演出プラン」を提案していくんです。
それを光夫さんが整えていかれるわけですが…そこにはまるで『さんま御殿』のような生態系が広がっていて、とにかく会議がメチャクチャ動いていた。
「演出家だなぁ」と思いました。
このタイミングで感情を出される小栗了さんが本当に痛快
そして、昨日はもう一つ。
痛快だったのはプロデューサーの小栗了さんです。
了さんは普段、舞台を演出される人ですから、演出家やクリエイターが何を欲しているかも全て分かっている。
その上で今回は「プロデューサー」にまわってくださっているので、まずクリエイターとのタッチがソフトなんですね。
やっぱりクリエイターは「人」だし、人の中でも「幼児性を残した人」だったりもするので、「あんな言い方(あんな受け答え)をするヤツとは仕事しない」みたいなのが普通にあったりするんです。
「何を言うか?」ではなくて「誰が言うか?」が大事だったりするし、「どんな言い方をするか?」が大事だったりして…了さんはご自身がそっち側の人間なので、だからこそ、クリエイターさんとのコミュニケーションが異常に上手いし、その上で、公演として(エンターテイメントビジネス)として成立させなきゃいけないから、クリエイターの夢物語だけに傾倒することはない。
了さんは、このへんのバランス感覚が本当に天才的なのですが、昨日、その了さんが(とあることで)ブチギレて、皆の前で「すみません。今、シンプルにムカついてます!」と言ってらして(笑)
このタイミングで感情を出される感じが本当に痛快でした。
僕は、やっぱり、せっかく「人」なので、怒る時は怒って欲しいです。
そして、何より、怒るぐらい向き合ってくれるのが嬉しい。
大切なのは「引きずらない」ということ。
意見やアクションに対して「それは違うぞ!」と言っているわけで、人格そのものを否定しているわけじゃないのだから、怒るだけ怒って、「次からはこうしよう!はい、終わり!」とするのが好きです。
昨日、了さんがキレていた時は内心で「いけいけ〜!」と思ったし、
了さんが怒ったお相手の方の気持ちも分かるし、
密着ドキュメンタリーのスタッフには「絶対にカメラを止めるなよ!ここ、大サビやぞ〜!
ヨダレたらせよ〜」と思ってました(笑)
了さんはバンッとキレたあと、「というわけで、次に行きましょう!」みたいな感じで切り替えられていたので、その立ち振る舞いが本当に痛快でした。
そして、強いチームだなぁと思いました。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は8月9日から始まります。
メチャクチャ楽しみにしておいてください。
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