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短編映画で食っていける世界を創る【キンコン西野】

このnoteは2024年3月7日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』がついに完成!

 
薄々お聞きになられているかもしれませんが、2019年から制作を進めてまいりましたコマ撮り短編映画『ボトルジョージ』がついについに完成しました。
 
途中、堤監督が『ONI』の制作に追われて、僕は僕で『映画 えんとつ町のプペル』の制作に追われ、さらにはコロナに襲われたり…もう本当に大変なことだらけで、企画が頓挫するキッカケなんて星の数ほどあったのですが、その都度どっこい踏ん張ってまいりました。
 
コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』は、完成に至るまでの全ての痛みがただの「かすり傷」に思えてしまうほど本当に素晴らしい出来で、世界のどこに出しても恥ずかしくありません。
 
そんなこんなで、ここからは「届ける」という作業に入るわけですが、今日(の放送)は、現時点で確定している「コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』の届け方」について、(足踏みしている点も踏まえて)お話ししたいと思います。
 
 

『ボトルジョージ』はどこで観られるの?

 
まず、おそらく皆さんが気になっている「そもそも『ボトルジョージ』はどこで観られるの?」という疑問について。
  
4月20日(土)にある『ボトルジョージ展』のクロージングパーティの前に、東京・池袋の映画館で「コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』特別試写会&トークショー」を予定しておりまして(詳細は近日公開!)、直近で観られるチャンスは、そこになります。
 
普通の映画であれば、その後は「劇場公開」という展開になるわけですが、ぶっちゃけ、「13分の短編映画を観る為に映画館に足を運ぶ人」ってあんまりいないと思うんですね。
 
なので、今、劇場公開をしても、広告宣伝費を溶かすだけだと思っていて(すっごくドライな意見!)、まず、順番としては海外の映画祭にエントリーしていって、賞を獲って、ニュースバリューをつけるのが先だと考えています。
 
海外の映画祭に関して、まずは6月にフランスで開催される『アヌシー国際アニメーション映画祭』を狙っているのですが、ものすご〜く上手くいけば4月の末に開催される『サンフランシスコ国際映画祭』にも出られるかもしれなくて、ここは現在、激しく祈っているところです。
#祈っている
 
その他の映画祭にもどんどんエントリーしていく予定でして、繰り返しますが、先々『ボトルジョージ』で何を仕掛けるにしても、まずは「世界の賞レース」で結果を出すのが先だと考えています。
 
極端な話、たとえば「YouTubeで全編無料公開」とかをやるにしても、『アヌシー国際アニメーション映画祭で大賞に輝いた作品をYouTubeで全編無料公開』とした方が、話題になる。
 
ちなみに、これはまだオンラインサロンメンバーVoicyのプレミアムリスナーにしか話ていないのですが、今僕が考えている仕掛けは「YouTubeで全編無料公開」みたいな、ありきたりな打ち手ではなくて、実現すれば世界中がビックリするような打ち手です。
 
ちょっとアートよりの打ち出し方になるので、美術関係者さん、美術館関係者さん、オークション関係者さんは興味があればご連絡ください。
 
話を整理すると、「今の段階で、映画館で公開しても、大きなウネリは生まれないので、(試写会を除いて)映画館で観られるのは、もう少し先になりそうです」といったところです。
 
 

「短編映画で食っていける世界」を目指します!

 
詳しくは4月20日の「コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』特別試写会&トークショー」で喋ろうと思いますが、今回のチャレンジの目的の一つに「短編映画で食える世界を創る(再現性のあるビジネスモデルを創る)」というのがありまして、ここはなんとしてでも狙いたいところ。
 
さっきも言いましたが、短編映画を観る為にワザワザ映画館に足を運ぶ文化なんてないので、基本、「短編映画」は予算を回収できないんです。
 
作り手が持ち出しで作って、「大手から長編映画のお誘いを貰う為の名刺がわりにする」というところに落ち着いてしまっていて、短編映画だけでは食えないんです。
 
だけど、「短編」だからこそ伝えられるメッセージはあって、それこそ今回の『ボトルジョージ』は「依存症と戦う家族の物語」なんですけども、これは長編にできないこともないけれど、まぁ、ちょっと重すぎる。
 
「短編=食えない」となってしまうと、『ボトルジョージ』のようなサイズの作品が世界から無くなっちゃうので、ここはやっぱりなんとかしたい。
 
あと、流行っているアニメって、「バトル要素」があったり、「恋愛要素」があったり、「やたら胸の大きい女の子のキャラ」が出てきたりすると思うのですが、『ボトルジョージ』にはそういうのは一切なくて(太々しい猫と、気持ち悪い毛虫しか出てこない)、なんか、またしても「届けにくいモノ」を作っちゃったのですが、だけど、こういう作品…というか、いろんな作品(いろんな選択肢)があった方が楽しいじゃないですか?
 
長編アニメも短編アニメも、バトルアニメも、ボトルアニメも。
 
だから、もう「意地」で動いています(笑)
 
世界の賞レースの結果次第で「届け方」は変わってくると思うので、今の時点では「こんな感じで届けます!」とは言い切れないのですが、とりあえず短編映画で食っていける世界を目指します。
 
応援よろしくお願いします。
 
 

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