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ミュージカル存続の危機!!【キンコン西野】

このnoteは2025年3月1日のvoicyの音源、『CHIMNEY TOWN 公式BLOG』の内容をもとに作成したものです。


 
 

僕がもっとも大切にしているのは「ブレーキ」

 
土曜日の今日は、昨夜配信された密着ドキュメンタリー『BackStory』(@YouTube)の振り返り&裏話をお届けしたいと思います。
 
まだご覧になられていない方は先に西野亮廣CHの方で『BackStory』を観て、それからココに戻ってきてください。
 
※コチラ↓

そんなこんなで本題です。
 
西野亮廣エンタメ研究所』(オンラインサロン)メンバーはもう千回ぐらい見てきているので、御存知だと思うのですが、アレやコレやと仕掛ける中で、僕がもっとも大切にしているのは「ブレーキ」です。
 
やっぱり「ブレーキ」の精度が悪いと、「アクセル」をベタ踏みできない。
 
僕は世界中の誰よりもエンタメアクセルをベタ踏みしたい人間なので、とにかく「ブレーキ」(事故らない仕組み作り)にこだわります。
 
CHIMNEY TOWNがデタラメな規模のエンタメをバカスカ打ち込めている理由は、その裏で、カバー(処理)にまわってくださっているスタッフがいるからで、皆さんの知らないところで、たとえば資金がショートしないように銀行の借り入れとかを丁寧にやってくださっていたりします。
 
そんな裏方のスタッフの中でも、どちらかというと「ディフェンス」にまわってくださっているスタッフさんが良い仕事をした時というのは「何も起こらない」んです。
 
「便りがないのは良い便り」という言葉通り、たとえば信号機や踏切の遮断機がその役目を果たした時というのは「目に見える成果」は無く、何も起こらない。
 
今回の『BackStory』は、そこにカメラを向けてみました。
 
主役はプロデューサーの小栗了さんです。
(※ 俳優の小栗旬のお兄様です)
 
 

【存続の危機】を首の皮一枚のところで回避した小栗了さん

 
実はファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は去年末にガッチガチに【存続の危機】を迎えておりまして、それを首の皮一枚のところで回避してくださったのが了さんです。
 
動画にもありましたが、職人さんの世界は「お前、気に入った/お前、気に入らない」が全然あって、一度、「気に入らない」となってしまうと基本的にはもう関係の修復はもう無理で、舞台の世界では職人さんにソッポを向かれてしまうと、チケットが売れていようが、予算をどれだけ確保しようが、話を進めることはできないし、そこで無理に話を進めてしまうと、村社会では生きていけません。
 
これは、日本もブロードウェイも同じで、どこも狭い村です。
 
今回は「契約書をまこうとしたCHIMNEY TOWN」が問題だったというよりも、「契約書をまこうとしたCHIMNEY TOWNのコミュニケーションの取り方」が問題でした。
 
「ビジネスの世界」の正義や「アメリカの進め方」の正義はあるのですが、ここは、日本舞台村一丁目で、やっぱり、ここでやるなら日本舞台村一丁目の言語を使って、日本舞台村一丁目の進め方をしなきゃいけない。
 
それこそ、僕がブロードウェイでやったように「まずは朝御飯を一緒に食べる」というところからコミュニケーションを取り始めるとか。
 
メールでやりとりしていて、なんかイイ風が吹いていないなぁとなったら、一旦、パソコンを置いて、「ちょっと呑みに行きませんか?」に切り替えるとか。
 
どれだけ正しいことを書いていても「文章だとキツく聞こえる」ということは全然あるので。
 
そこのコミュニケーションがメチャクチャ大事で、僕がよく言っている「仕事は正論をぶつけることじゃなくて、何とかすること」というヤツですね。
 
 

裏事情を知っているから、CHIMNEY TOWNのスタッフを責めることはできない

 
ただ、CHIMNEY TOWNが過敏になってしまう理由は痛いほど分かって、これも動画にありましたが、契約書を細かくまいていなかった大阪公演では、僕らは原作・脚本を提供するだけのお仕事だったのに、原作・脚本料をいただけなかったどころか、主催者さんの乱暴運転によって関係各位に支払いがいかなかったので、ウン千万円を立て替えたんです。
 
ここで僕らがウン千万円を払わなかったら、連鎖倒産みたいなことが起きる可能性があって、それが『えんとつ町のプペルによって連鎖倒産』となってしまうと、僕らの活動も終わってしまうので。
 
なので、作品が人質にとられる形となり、「原作・脚本を提供しながら、ウン千万円を支払う」ということになり、僕らが支払ったものだから、一部関係者には「プペルの大阪公演はCHIMNEY TOWNの仕事」「支払いはあったけど、支払いが遅かった」ということになり、大きく信用を落としてしまったんです。
 
本当に泣きたくなるぐらいの巻き込まれ事故だったのですが、それもこれも、キチンと契約書を巻いていれば回避できたんですね。
 
なので、CHIMNEY TOWN的には、もう二度とあのような事故に巻き込まれないように契約書を巻きたいんです。
 
結果的にコミュニケーションの取り方はよくなかったかもしれませんが、そういう裏事情を知っているから、僕はCHIMNEY TOWNのスタッフを責めることはできなくて(彼らも必死で会社を守ってくれています!)、「了さん、ごめんなさい。なんとかしてください」と泣きついた形です。
 
今、「ウン千万円立て替えた」と言いましたが、3~4千万円とかいうレベルじゃなくて、立て替えたのは、もっともっと後半の方の数字で、一つの会社が急にそれだけのお金を支払うのは本当に大変なんですね。
 
すでに別件で銀行から借り入れをしていたりするので、会社が会社なら潰れていると思います。
 
そういうのも裏でコツコツと対応してくださるスタッフさんがいて、小栗了さんをはじめ、そういう人達のおかげで今日もエンターテイメントを作ることができています。
 
そういう人達が流している美しい汗が見えるといいなぁと思った今回の『BackStory』でした。
 
 

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