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つよつよエンジニア達をまとめ上げろ!技術書典で出版できた4つの秘訣と3つの功績

技術書典15にて「エンジニアと人生コミュニティ」で技術書典に出版し、約600部の売り上げを達成しました。

この記事はエンジニアと人生Advent Calendar #1の25日目の記事 、いわゆる大トリです。今年はこの内容が一番「エンジニアと人生コミュニティ」のAdvent Calendarの記事にふさわしいと考え書きました。最後まで楽しんでください。

技術書典とは

技術書典(きじゅつしょてん)は、ITや機械工作とその周辺領域について書いた本を対象にした同人誌即売会です。 エンジニア版「コミケ」と表現するのがわかりやすいかなと思います。


技術書典15で「エンジニアと人生コミュニティ合同本」というタイトルで僕がエンジニアと人生コミュニティの代表という形で技術書典の出版をしました
コミュニティメンバー20人の共著で合計約300ページとなる特大ボリュームとなりました。


コミュニティ内でこんなに多くのメンバーで一つのアウトプットすることは初めてで様々な工夫をもって技術書典出版を達成しました。
この経験から技術書典で出版できた4つの秘訣コミュニティにもたらした3つの功績をまとめてみました。


技術書典で出版できた4つの秘訣

1.重要な情報を上手く使え!

代表で申し込みから出版準備までたくさんのことを自分自身で行なったことによって、技術書典に関する大量の情報が自分に集中しました。
この多くの情報の中から僕は「共有すべき情報」と「共有しない情報」を自分の中で分けました。

情報はオープンにした方がみんな動きやすいですが、全てをオープンにすると情報量が多すぎてただ追いきれずみんなを疲弊させてしまいます。
特に困っているまた動いて欲しいと思っているときは「お願い」という言葉を使いこれだけは読んで欲しいよというメッセージを込めました。

  • コミュニティ内の決め事や一般的に公募してある情報は逐次共有

    • 執筆完了日

    • 技術書典のオフライン実施日

  • 共有されても何もできないことは共有しない。もしくはある程度決定して共有

    • 技術書典の出版情報の登録

    • 物理本発注

    • 本の内容

スケジュールは変更あったら逐次書いていた


2.自分よりできるやつに任せろ!

技術書典の出版にはたくさんの準備が必要です。
特に20人の共著となると、協力者の存在が必要不可欠です。

執筆環境、技術書典の出版や物理本の発注、またレビューに関しては協力者に頼ることで良いものを作ることができましたし、僕の負荷も少なく管理や取りまとめに終始することができました。

執筆環境は@fromkkさんを整えてくれました。僕はrake pdfするだけで使えましたし、執筆環境で悩むことがなかったです。また執筆中に出た環境に関する質問や問題は全て対応いただきました。


コミュニティ内の案内中のかっくん


@kusukeさんと@nabettsuさんという技術書典経験者の力を大いに活用しました。自分の技術書典や出版に関する足りない知識を彼らの力を借りることで補いました。

執筆の応募を促すくーすけさん


サクッとポスターデータが出てくるnabettuさん


また、執筆者以外のコミュニティメンバーにもレビューアーという形で協力していただきました。執筆は無理だけどレビューならという言葉に甘えた形ではありましたが、多くのレビューによって読みやすい文章で執筆することができました。

レビュー依頼をしてそれに答える皆さん


3.誰よりもコミットメントせよ!

2.自分よりできるやつに任せろ!」内容と逆のことを言っているように見えますが、僕はコミュニティメンバーで誰よりもコミットメントしました。
下記は技術書典で僕がやったことの一覧です。

  • 技術書典への応募

  • 全体スケジュール管理と決定

  • もくもく執筆会の開催

  • 本の全体構成の決定

  • 電子版と物理本の値段の設定

  • 販売内容の決定

  • 物理本発行に伴うページ数の削減の決定

  • 技術書典オンラインの販売内容作成

  • 技術書典当日の準備

  • 執筆者への物理本の送付


開催したもくもく執筆会の様子

思うように上手くいかなかったこともありますが、このように至る場面でコミットすることで、自分の言葉に効力を持たせることができました。
さらにこの様々な行動が後述する「4.意思決定した内容が許される人間になれ!」につながっていきます。


4.意思決定の変更が許される人間になれ!

今回の技術書典では至る所で意思決定が求められました。
20人もの共著となると、合議制で決めることはとても難しく代表である僕が決定しなければならないことがありました。
余裕を持って全ての事柄が決まっており、また決定事項が変わらない状態を目指してはいたのですが、現実ではそうもいかないことが多いです。

  • 企画時に決定していた内容

    • 全体スケジュール管理と決定

    • 技術書典への応募

  • 企画後に決まったことや変更した内容

    • もくもく執筆会の開催

    • 本の全体構成の決定

    • 電子版と物理本の値段の設定

    • 販売内容の決定

    • 物理本発行に伴うページ数の削減の決定

    • 技術書典オンラインの販売内容作成

    • 技術書典当日の準備

    • 執筆者への物理本の送付


ご覧の通りほとんどのことが後から決定したことです。
特に本の値段設定物理本発行に伴うページ数の削減の決定はかなり直前になってしまうことがわかり急遽変更を行いましたが皆さん快く答えていただきました。これは変更の仕方自体と言うよりそれ以外の部分で僕がコミットメントしていたという信頼があったのでみんなが答えてくれたのだと感じています。


ページ削減のお願い



コミュニティにもたらした3つの功績


1.アドベントカレンダーのネタ提供

今回の技術書典に言及している記事がアドベントカレンダー内に4記事この記事を含めると5記事あります。実にコミュニティ内の20%の記事に関わっており、この内「エンジニアと転職〜後悔のないオープンな転職活動」と「エンジニアと旅ブログ - kamimi流、旅の思い出の綴り方 -」の2記事は技術書典の内容をほぼそのまま記載されています。


2.執筆者への執筆機会の提供

今回の技術書典をきっかけに多くの人に執筆の機会を提供することができました。初の執筆、書こうと思っていたが書けていなかった、書きかけだった皆さんへ執筆機会を提供することで今まで世の中になかった経験をコミュニティから発信することができました。



また、今回書いた技術書典の内容を堤さんがzennに書き起こすという事例も生まれました。新たな発信のきっかけになれてとても嬉しいです。
技術書典の内容は今後公開する予定はないので、是非無料部分だけでもご覧ください。


3.今までにない一体感

コミュニティ内では交流会や輪読会などいくつかの定期的なイベントがありますが、今回のように1つのアウトプットをみんなで作成するイベントは初めてでした。

コミュニティ内では投稿があった際に皆さん気軽にスタンプをする文化があるのですが、これがかなり盛り上がり多くの人が反応また応援してくれました。僕が知る限り、執筆者含めコミュニティ内では今まででいちばんの一体感があったのではないかと思います。

そんな盛り上がるコミュニティの様子をいくつかスクリーンショットでご覧ください。



とりあえずこの資料を最初に作ってみんなに説明した記憶




技術書典当選


キックオフ


とりあえずできた本


タイポしてた技術書典用リポジトリ



ようやく商品登録
見本誌をミスってフルカラー印刷してパニック


商品登録done


宣伝!堤さん以外にも皆さん宣伝していただきました


技術書典前日準備


最後に

以上、コミュニティで技術書典で出版した4つの秘訣と3つの功績というタイトルで書かせていただきました。

今回の出版するようになったきっかけはコミュニティ内のSlackで「技術書典とか出したいね〜」という話を何人かで雑談していたところで、やってみようかなと思い勇気を出して手を挙げて代表を務めることになりました。

僕はこのような大人数の取りまとめを仕事でもプライベートでも一切経験したことがなく、「自分にはできないもの」「向いていないもの」と思っていました。また、正直取りまとめをしたことによって何か文句とか言われたらどうしよう..という気持ちがありました。

しかし、このコミュニティメンバーの皆さんとの普段の信頼関係が僕を動かしてくれてご覧の通り大成功と言える結果になりました。

人が手を挙げて誰かのために頑張るきっかけなんてほんの些細なことなのだと思います。この記事が見ている皆さんにとって新しい何かに手を挙げるきっかけになったら幸いです。

そんなきっかけを与えてくれるコミュニティは下記のリンクから参加申し込みできます。興味のある方はぜひ覗いてみてください。


売上公開


売上と費用など今回使った金額を細かく載せました。
また技術書典の売り上げ推移も載せています。
購入金額は著者の皆さんとの打ち上げ費用に利用させていただきます。

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