コアバリューと理念の作り方

コアバリューの説明と作り方

コアバリューとは?

会社の指針となる原則と信条の体系。事業と人生に関する哲学。
絶対に厳守されるべき原則。
組織のリーダー個人のコアバリューと理念の延長
「指針となる哲学」と呼ぶ会社もある。
リーダーの行動から伝わるものである。

どのような問いから作るか?

リーダーの内側から生まれてくるものである。どのような価値観や理念を持つべきか?ではなく、既に持っている価値観。
これらの問いから言葉を整え作り上げる。

-事業と人生で何が重要か?
-事業をどのように遂行すべきか?
-その会社の人間観や世界観はどのようなものか?
-社会における自らの役割は何か?
-絶対に守らなければならないものは何か?
-どのような責任があるか?

事例紹介

こちらに参考としてコアバリューの事例を紹介します。
参考企業の特徴の一つは、会社として利益を上げることは重要ではあるが、利益を事業の究極の目標ではなく、必要なものと捉えている点である。

ハーマンミラーのコアバリューと理念

私たちはマーケットドリブンではなく、リサーチドリブンの会社である。製品、サービス、それを届ける方法を通じて社会に貢献したいと考えている。
 
品質を何より重視する。製品の品質、サービスの品質、関係性の品質、コミュニケーションの品質、そして私たちの交わす約束の品質だ。

私たちは全ての関係者にとって、可能性を実現させる場であるべきだと考えている。私たちは社会のニーズから孤立して存在することはできない。

私たちは生産性や利益分配における参加型経営を提唱する「スキャンロン プラン」を強く支持している。

利益は呼吸と同じように、なくてはならないものだ。利益は私たちの唯一の目的ではないが、与えられた機械にふさわしい貢献をすれば、結果として利益が生じるはずだ。
※leadership is an artより

テレケアのコアバリューと理念

私たちは真に傑出した仕事をすることが大切だと考える。高い品質が伴わない仕事は絶対にしない。
私たちは社員の成長に長期的責任を負っている。

社会に対して責任があり、私たちのサービスは個人、家族、コミュニティにとって極めて重要なものである。

私たちには、患者の疾患の度合いに関わらず、可能な限り支援する責務がある。
懸命に働くことの大切さとその喜びを信じている。
個人としての成長と、長期的な組織の成長が大切だと考えている。
私たちが存在する目的は利益の最大化ではないが、効率的で生産的で収益力の高い企業でなければならない。そうしなければサービスを提供する能力が制約されるためだ。

ヒューレットパッカードのコアバリューと理念

HPウェイには「自分が他社にしてもらいたいように他者を扱え」とある。それが一番大切なことだ。
HPウェイとは本質的に個人の尊重だ。誰がチャンスを与えれば、あなたが思うより遥かに大きな成果をあげるだろう。だから個人に自由を与えよう。社員だけでなく、顧客、仕事への敬意を持とう
※デイブヒューレット、デイブパッカードのインタビューより

メルクのコアバリューと理念

私たちは何よりも患者の役に立つ能力を大切にしている。
私たちは最高水準の倫理と誠実さを維持することにコミットしている。

私たちはサービスを提供する顧客、社員、社会に対して責任を負っている。
顧客取引先、政府、一般市民という社会の全てのセグメントとのやりとりは、私たちが順守する高い基準を映す物でなければならない。
私たちは科学と人類のニーズを合致させる研究にコミットする。
会社の未来は社員の知識、想像力、技能、チームワーク、誠実さにかかっているため、私たちははこうした資質を何より重視する。
私たちは利益を求めるが、それは人類に役立つ仕事がもたらす利益である。


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