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半衿をたのしむ
はじめまして。enso japanのプロジェクトメンバーに加わりました、工藤満美と申します。
ファッションスタイリストの私がその目線で着物の着こなしをご提案できたらと思っております。
今日は半衿のおはなし。
私は白いシャツを自身のファッションに取り入れるのが苦手です。
清楚だったり正統派といったイメージが気恥ずかしいからだと思います。
着物を着るようになって半衿までなかなか意識できなかった初心の頃、白い半衿にそれと同じような感覚になりました。
「もう少し自分らしく着こなせないかな・・・」
この少ししか出ない部分は華やかに見せたり格調高い装いを演出したり、合わせによってイメージが変わる小さな世界。
私は渋めの色合いの半衿を帯や帯締めを合わせるのと同じく毎回コーディネートを楽しんでいます。
着物と色調の差がある方が顔まわりを引き締めて見せてくれる効果があるように感じますが、
着物と馴染みすぎない程度の色調も上品にまとまります。
人と会う時は必ず目がいく部分なので気遣いたいVゾーンですね。
過去には失敗もしました。
単品で見た黄土色の半衿に一目惚れし、いざお支度が終わると肌の色と馴染みすぎて襦袢を着ていないような着姿に見えてしまったことも。
逆に思い切って黒の半衿にしたらその着物がグッと素敵に見えました。
合わせる色によってこれほどの差。この発見も着物コーディネートの楽しいところです。
着姿に深みを与えてくれる半衿。
白ばかりになってしまうという方はぜひ取り入れて新たな着物の魅力を見つけてみてください。
衣装協力 KIMONOBLE
http://kimonoblerental.mystrikingly.com
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