応用情報技術者試験の午後問題の勉強法など -R5春期合格者の戯言-
令和5年度春期の応用情報技術者試験に合格しました
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この記事では、令和5年度春期の応用情報技術者試験に合格した僕が、1個人の合格体験談的なものを午後問題に絞ってダラダラと述べていきたいと思っています。
世間では令和6年度秋期の合格発表が直近というのに、随分昔の話を持ち出してすみません…!
全ての方に満遍なく参考になる内容とは到底思っておりませんし、こうやって合格した1個人がいるんだよ、という1サンプルとしてお読みいただけましたら幸いです。
なお、最初にお断りを申し上げておきますが、この記事は僕の完全なる独断と偏見によるものであり、僕はこの試験の専門家でも予備校関係者では一切ありません。あくまで僕が勉強する中で得られた感触、そしてそういう感じ方をした人間が1人合格しているという事実が存在するに過ぎませんので、あらかじめご了承ください。
午後問題に関する3つのトピック
応用情報技術者試験 午後問題。鬼門。だいたいこいつのせい。
ということで、応用情報技術者試験の関門である午後問題のトピックは主に3つあると思います。
・どの問題を選択するか
・どのように解答するか
・どれくらい勉強するか
です。
どの問題を選択するか
応用情報技術者試験の午後問題は全部で大問5つを解答する形式で、問1の情報セキュリティが必須、このほかに10問のなかから4問選択します。
この10問のうち4問選択というのは誠に絶妙な設定だと思います。10問全部対策していたらマジで勉強時間が足りないしキツイ、4問しか対策しないと潰しが効かない、そんな具合だと個人的には思っています。
というとなると、6〜7問くらいは解けるストックがあったほうがいいのかな?と対策を始める前に朧気ながらに感じていました。朧気ながらに浮かんできたんです、6〜7という数字が。
僕はこうやって決めました
では、どの問題を選択するか。これに関して、多くの方が多彩な選択肢をお示しになっているようですが、個人的には「人による」が全てなのではないかと思います。いや、当然と言えば当然なのですが・・・w
では、その「人による」問題選択はどのようにすればいいのか?僕は自身の選択問題を決めるにあたって直近数回分の午後問題を全問解く、ということをしました。
すなわち、問2の経営戦略から問11の監査まで、数回分、一旦全部解いてみたのでした。この段階では時間は測ったりしませんでした。
そのうえで、自分に明らかに相性が悪いと思える問題を3つ決めました。
僕の場合は、ネットワーク、データベース、監査の3つでした。
ここでいう3つという数は結果的にそうなっただけであって、最初に3つと決めたわけではありませんでした。結果的にそうなりました。
ということで、僕は数年分を解いた結果、問1の情報セキュリティ以外の問題選択は相性が良かった順に割り振って
●1軍問題(本番でまず解こうと決めた問題)
問3:プログラミング、問4:システムアーキテクチャ、問7:組込みシステム、問9:プロジェクトマネジメント
●2軍問題(もし1軍問題がやばかったら解く問題)
問2:経営戦略、問8:情報システム開発、問10:サービスマネジメント
●やらない問題たち(やらねーぞと心に決めた問題)
問5:ネットワーク、問6:データベース、問11:システム監査
と決めました。このあと、やらないと決めた問題以外の過去問をしらみ潰しにさかのぼっていった感じです。
ということで、僕の問題選択論は
直近数回分の午後問題を全問解く
→絶対に解かない問いを数個決める
→残りの問題の中で本番で解く1軍問題を決める
→残りを2軍問題としておく
という感じになるかと思います。
正直、全問解くのは最初は相当にキツくて心が折れそうになりましたが、結果的には自分の相性の悪い問題が分かってよかったのではないかと感じております…。
また、僕は自分が苦手な分野がどこかがはっきりしてなかったので全問解きましたが、「明らかにこれは嫌!」という方法で数問決めちゃってもいいかと思います。ぶっちゃけ、データベースに関しては僕も解くには解きましたが、解いてる途中も解答を見ているときもチンプンカンプンで「生理的に無理!」的な感じで早々に諦めて捨て問に決めてしまったのは否めません…w
短文解答問題にどのように答えるか
改めて僕は応用情報技術者試験の専門家ではないということを強調させていただきますが…。
応用情報技術者試験の午後問題は、記号選択問題、穴埋め問題、計算問題等の多彩な出題形式がありますが、一番の難所は字数が指定されて短文で解答する問題なのではないかと思っています。
これに関して、僕は下記のような意識をもって解答にあたり、結果的に合格することができましました。すなわち、
・「本文のシチュエーションが大前提と頭に叩き込む(自分の経験を混ぜない)」 ・「本文中の言い回し・単語を抜き出して使えないかを考える(上手い言い回しや他の単語への変換を考えない)」
・「聞かれていることを、聞かれているように答える」
です。
本文のシチュエーションが大前提と頭に叩き込むに関して。
おそらく、下線部の文章と問題文だけ(他の本文を一切無視)であれば「一般的に正解は1つに限らない」問題はたくさんあると思います。
例えば、令和4年度秋期 午後問2設問1(1)では、下線①に「法人従業員向けの個人の能力レベルに合わせたオンライン教育サービスを選定」とあり、「下線①について、この事業領域を選択した理由は何か」という問いがありましたが、自分の経験や実社会の動向を踏まえて一般論として解答することもできようかと思います。しかし、応用情報技術者試験では、これはご法度と心に刻み込みました。
とにかく、あくまで解答論拠は本文中にあると考えました。その問題の原因となっている事象、あるいは解決策につながる文言が本文中に含まれている前提で本文を読み解いていました。当たり前と思われるかもしれませんが、個人的にはだからこそ最も重視すべきことだと思えました。
なお、もちろん問題に「あなたの経験に基づいて」の記載があればもちろんそのようにしなければなりませんけれども!!!!!!
それがなければ本文のシチュエーションが大前提、という意識はとても重要かと思います。
本文中の言い回し・単語を抜き出して使えないかを考えるに関して。
これは前述のことに関連することかと思いますが、なるべく本文中の言い回し・単語抜き出しを心がけ、自分のオリジナリティを出した上手い言い回しや他の単語への変換を無理に考えないようにしました。というのは、過去問を解き進めるにあたって「正解となる箇所を見つけて抜き出せば、おおむね解答欄の文字数と一致してくるから」と思えたからでした。
ということで、検討すべき順番としては
文章をそのまま抜き出して解答欄に入れてみる
→それで少し文字数をオーバーしてしまうようであれば、
言い回しや単語はそのままにちょっとだけ助詞や接続詞などを変える
→それでもダメなら、そこで初めて自分なりの言い回しを用いてみる
という方針で記述をしていくことにしました。
聞かれていることを、聞かれているように答えるについて。
これも当たり前のことを!と思われるかもしれませんが、僕の受験した令和5年度春期でも、午後問2設問1(2)で
「下線②について、Q社が設定作業を受託する背景にある顧客の課題は何か。」
という問いに関する採点講評があり、
「顧客の課題ではなく、Q社の課題や顧客の要望を述べた解答が散見された。設問をよく読み、求められていることを理解したうえで解答してほしい」
とありました。すなわち、問題で聞かれていることを答えていない解答がそこそこにあったことを意味しています。ここを捉えミスると、どんなに文章構成を頑張っても0点と思われます。
また、(先述の通り文章そのまま抜き出しで解答するにしても、)もちろん聞かれたことに呼応するような語尾にするor抜き出しからの変換は必要だと思います。
「なぜか」と問われれば「〜ため、〜から」、「どのような機能か」と問われれば「〜という機能、〜する機能」など、問われ方に即した答え方が必要だと思います。
どれくらいやったか
僕は捨て問に決めた3つ以外は、おそらく7〜8回分やったのかな?と記憶しております。ごめんなさい、ここは本当に記憶が曖昧で…😭
試験当日
午前問題は解答速報で通過していそうだったので一安心しながら昼ご飯のパンを食べ、午後問題に臨みましt…嘘です、それでも不安だったのでソワソワしながら午後に向かいました…。
結論から言うと、僕は一軍問題として決めていた問題を2つも変更してしましました…😂
問3のプログラミングはカラツバ法が題材でしたが、そもそも最初の解答欄までの文章が長いこと長いことw
それに加えて「これ絶対どこかで計算ミスして、芋づる式にあとの問題間違えそう…」となったので名残惜しくも捨てることに決めました。
問9のプロジェクトマネジメントも、1問目から曖昧な解答になりそうだった(自信を持って解答できなさそう)こと、そして解答用紙の短文解答問題の数と文字数の多さに辟易としてそうそうに切り上げることにしました…w
そして、結果的には2軍問題として備えていた問2の経営戦略、問8の情報システム開発に取り掛かることにしました。
結果的に、採点講評は問2は正答率やや高め、問9は正答率やや低め、(問10もやや低め)だったようで、上手いこと救われた形になったようです…😂
また、問題を解く順番ですが「自信のある順番」で解くのがよいかと思えます。
応用情報技術者試験に限ったことではありませんが、資格試験で一番の痛手は
「他の問題に惑わされて焦ってしまい、解けるべき問題が解けなかった」
ということだと思います。
解ける問題を落とさない、着実に得点する、という意味で、まずは自信のある問題、好きな問題から取り掛かるのがよいかと思います。
そういう意味で、僕は
問1→問7→問4→問9→問3
という順番で解くと決めていました。問3は苦手、嫌だ、というよりは、最後に時間をしっかりとって解きたいから、という意味合いが強かったりしました…。
結果、先述の通り解く問題を変えたので、問1→問7→問4ときて問8→問2と解きました。
とまぁ、雑記のような感じになってしまいましたが、こんなところです!
まとめると
・午後問題は直近数回分を全問やってみる
・そのうえで自分が「手を付けない問題」を決める
・短文解答問題はとにかく「本文準拠」を意識する
・短文解答問題はまず「本文そのまま」で解答できないかを検討する
・短文解答問題は「聞かれていること」を捉え間違えない
・本番は自信のある順番で解くのがいいと思う
というような具合ですかネー。
とりあえず、こうやったandこういう意識をもって合格できた人間が一人いるというご報告として軽く捉えていただけましたら幸いに存じます!
最後までお読みくださりありがとうございました!