Ezohelix gainesi
Ezohelix gainesi
エゾマイマイ
カタツムリに興味を持ったキッカケの一つ、エゾマイマイ。
北海道ではメジャーな種類だが、この殻の丸さと大きさが非常に魅力的なカタツムリ。
我が家では産地違いで3種類と、エゾマイマイの亜種と呼ばれているブドウマイマイの計4種類を飼育している。
ブドウマイマイについてはエゾマイマイの亜種とされていたり曖昧なので、分けて記載。
2022.09.25
北海道の離島、奥尻島産のエゾマイマイがついに産卵してくれた。
気温24度 湿度75%
奥尻島産の個体は殻も軟体も白だが、その他の地域は写真のように様々なバリエーションの個体がいる。
大型カタツムリの繁殖は未だ経験がなく、
交尾行動も確認出来ていなかった為、繁殖期は年1回だけなのか?等々、手探りでの飼育だったので、今回の産卵はかなり嬉しい。
2022.9.28
新たに産卵を確認した。
しかし、産卵を確認したエゾマイマイがどんどんと死亡していくのも同時に確認。
室温、湿度、餌、飼育環境に変化はない。
産卵をしたら死んでしまうのか?
2022.10.01
更に死亡を確認。
産卵後、奥尻島のエゾマイマイの死亡が相次いでいる。
原因が全くわからない。
産卵していない他の産地のエゾマイマイは1匹たりとも死んでいない。
2022.10.05
孵化を確認。
1回目の産卵分の孵化が始まった。
産卵に気付いたのが遅かったので正確な産卵日がわからないが、比較的孵化までは早そう。
2022.11.9
食事介助。
1匹1匹がしっかりと餌を食べれるように個別で餌を与えていきます。
エゾマイマイは野生下では様々な餌から栄養を摂取しているでしょうから、新たに動物性、菌類、ミネラル類の3種類のサプリを自作し、主となる餌に混ぜ込んで与えています。
軟体部の裾の色が少し黄ばんできているのがわかりますか?
今までの経験上、このようになると死期が近いように感じます。
こういった個体には水分を多めにし、パウダー餌をさらにすり鉢で細かくしながら練り込んで与えています。
回復してくれればいいのだけど…。
2022.11.11
育っていますよ!!
しっかりと育っていってくれています。
全部で50匹以上が孵化してくれました。
これである程度、エゾマイマイの寿命を知ることができます。
と、言うのも。
ずっとエゾマイマイについて様々な有識者達とお話をして、情報を集めているのですが、皆様の共通認識として、
"エゾマイマイは色々な餌を摂取しているタイプの貝なので、何か必須な餌があるとは考えにくい"
なのに、長期飼育が難しい。ということは、
"そもそもの寿命が短い"
これは皆さんが口を揃えて仰ることでした。
また、産卵直後に落ちる個体が多いというのも皆さんが同意見でした。
以上のことから、自家繁殖個体がいることである程度の寿命が把握できるので、大切に育てあげたいと思います。
2023.02.09
気がつけば前回の更新から3ヶ月も経ってしまいました...。
2022年9月に産卵の離島産エゾマイマイ達は1匹も調子を崩すことなく順調に成長しています。
大きさも2cm近くまで成長しました。
餌は自作餌のみですが、殻の変形なども一切見られません。
とても綺麗に育っています。
やはり、エゾマイマイ達の長期飼育が難しいと言われているのは
"寿命の短さ"
が原因だとしか思えません。