平成最後の夏休み、新たな世界観を見つけにキューバへ・・・街歩き編
旅の疲れも出て、きっと、疲れているだろうから、のんびりと思っていた
3日目の朝も何故か目覚ましより早く起きてしまい、レストランオープンと
同時に朝食へ、何故だろうか、以前は食べたいとも思わなかったホテルの朝食
が本当に美味しく感じられます。歳をとったからか価値観が変わったのか?
今日の予定を考えますが、やはり、いつもの、迷わず行けよ!行けば
わかるさ!!これで、行く事にしました。という事で、部屋へ戻り、カメラを
準備して街へ繰り出します。
昨日、散策ツアーで概ねの土地勘は得たので、今日は早歩きで歩いた街を、
のんびり、歩いてみる事にします。ホテルを出て10秒で今日も
Japanese? からの、Oh! ICHIRO SUZUKI!!
で観光スタートです。最初は抵抗のあったこのくだりも、2日目になると
完全に慣れて、もう、何とも思わなくなります。取り敢えず旧市街の中心へ
向けて歩きます。前日は、本当に弾丸ツアーで、写真どころではなかったので、パルケ・セントラルやカピトリオのあたりを歩きますが、ハバナへ来ました!!
って、記念写真は撮れるのですが、自分のイメージしている写真は撮れそうに
無いので、旧市街への下町へ。と言っても、実は撮りたいイメージははっきり
言って無くクラシックカー+コロニアルの街並みが撮れればというのが正直な
ところです。
今の日本では肖像権とか煩いので、高校出てからスナップを撮る機会は、
ほとんど無くなり汽車やレースや飛行機など機械ばかりを撮っているので
人を撮ると一歩引いてしまいます。
まあ、今回に限ってでは無いのですが、プロでは無いので、人に訴えられる
写真は撮れなくても自分の楽しめる範囲でと思い前日にあたりをつけていた、
オピスボ通りからカテドラル周辺の裏路地を歩きながら、クラシックカーと
街並みを撮りながら、ゆっくり、歩くと結構、キャラ濃い目の方々が居て
いい感じです。
と思いましたが、しばらく、観察していると、一緒に写真を撮ってチップを
頂くと言う、有名観光地ではよくある商売でした。前日には気付かなかった
景色や人々で、この街、飽きない!!って感じで、あっと、言う間にお昼前、
目の前には開店直後の前日にも行ったラ・ボデギータ!と言う事で、
昼間っから飲める幸せを満喫!モヒートで水分補給?して、やる気を
失いました。
ここで、小休止という事で、サン・フランシスコ広場へ向かいます。
何故、ここへ来たかと言うと、前の日にゲバラの肖像画の入った3CUPが
欲しければ、ここの両替所(カデカ)が一番ある可能性が高いからと聞いて
いたからで、この3CUPですが、ゲバラの肖像の紙幣として人気で、
観光客が使いもしないのにお土産用に両替するので、最近はホテルや
観光地周辺の両替所では、ほぼ、両替が出来ないそうです。比較的空いて
いるので、ここが、お薦めと聞いてきたのですが、両替所の前には
長蛇の列です。20分ほど並んで建物に入り1CUCを3CUPへ両替して
と言うと、無いよ!と一蹴されました。オイオイ、20分も並んだのにと
言ったのですが、お土産が代わりにみんな両替していくので、この辺では
多分、両替出来ないよとの事です。諦めて建物を出ると、見ず知らずの
おばちゃんが、3CUPを持って10CUCで交換するよ!ってどんな、
レート換算じゃ〜!と突っ込みたくなりましたが、流石観光地!
どこにでも、怪しい商売はあるもんだと思いながら、行きのトロントからの
飛行機で話をしていた事を思い出すのでありました。 しかし、諦めの悪い自分
ですから、裏路地の雑貨店でミネラルウォーター&住宅地の屋台でレッドブル
と絶対に地元民しか来ないであろうお店で両替目当てでお買い物!CUCで
支払い、お釣りを期待するも、戻って来るのは見事にCUCの補助通貨の
センターボのコイン!だいたい、3CUPの3って半端なんだよ!!
そんなで、あっという間にお昼になり、カピトリオへ戻り、クラシックカーと街並みの写真を撮る事に、朝もこの辺りをフラフラしていたのですが、
午前中は、光線が日陰になるため、撮影は諦め午後にしていたのですが、
撮ろうと思うといい感じの車が来ない!来たと思うと何故か陰る!!
日本でもそうですが、日頃の行いが悪いのか、撮りたいと思うと、神様の
イタズラにあうことが多いです。道路端の歩道で、粘る事、30分通り掛かり
の観光客や地元の人に何やってんだ?って見られるのにも、そろそろ耐えられ
なくなり、移動する事に、ハバナ滞在も残り半日、そろそろ、お土産でもと
思い、ガイドブックにあったサン・ホセ民芸品市場へいく事にして散策地図を
見ると、近くに鉄道中央駅がある、少し遠回りだが、鉄としての血が騒ぐ
ので、少し寄り道をする事に、駅に着くと周りには数台の蒸気機関車が飾られ
テンションUpです。
人も結構いるのですが、ほとんど、地元の方の様で、多くはバスを待つ
人でした。駅に行く人は、あまり、居ないようです。昨日、ガイドさんに
聞いた話では、運休や遅れはざらの様で観光客は余程の事が無ければ、
利用しない様です。建物は工事中で、足場が組まれ、日本の駅の様に気楽に
入れる雰囲気では無かったので、今回は、残念ながら素通りとなりました。
鉄道や駅と言うと日本人は気軽に利用する交通手段のイメージですが、
共産国では、鉄道や駅は軍事施設扱いなので、気軽に写真を撮ると大変な事に
なります。以前、軍政下のミャンマーへ行った際にもチャーターしたガイドに
同行してもらい、ヤンゴン市内の列車に乗ったのですが、逮捕されるから
許可無く写真は撮るなといわれたのですが、このガイドさん、以前に、
日本TV番組の『世界の車窓から』のロケを担当したガイドさんで、
何だかんだ言いながら、駅長に許可を頂き目立たない様にでしたが撮影した
事や、中国で撮影していた鉄友が公安に捕まりそうになった話も聞いていた
ので、見てみたいきもしましたが、民芸市場へ向かいます。
駅から歩く事しばし、市場へ到着、ここにも、蒸気機関車が展示されており、
市場の建物の前に並んでいるので、見過ごす人はいないと思います。
建物内は改装工事の後なのか非常に綺麗感じで、細かな区画に分かれており、
個人個人のブースでアクセサリー・Tシャツ・民芸品や絵画などなどハバナの
お土産はここで、充分揃うかなという感じです。自分も、Tシャツと店に飾る
小さな絵などを購入して、市場を出ようとした時、ここにも、両替所が、
ダメ元で、1CUCを3CUPにと聞くと、あるよ!との事、それも、
ピン札の帯封の付いた束が積んであります。
レートも確認してないので、取り敢えず、1CUCを出すと。 8枚戻って
きたので、もう、1枚出すと当然ですが、さらに8枚GET!
今朝、サン・フランシスコ広場のおばちゃんは、3CUP×1枚で10CUC、
ここは、1CUCで3CUP×8枚!!まだ、帯封で3束あったので全部両替
して商売でも始めようかとも思いましたが・・・。まあ、どこの観光地でも
ある風景ですね。 ここからは、旧市街へ戻り、前日に目星をつけていたお店へ
お土産を漁りに向かいます。まずは、ペルフメリア・ハバナという香水の
お店です。オリジナルの香水を調合して製造販売しているお店です。
自分は香水では無く、石鹸を買いに行ったのですが、ブランドのお店など
皆無のハバナですので、女性のお買い物にはオススメです。
次に訪れたのはコンデ・デ・ビジャヌエバというホテルの中庭の2階にある、
カサ・デル・アルバーノというお店です。キューバ名物、葉巻の専門店で
1本から購入可能で、最高級品から地元の方の楽しむ葉巻まで1本単位で
購入が可能です。どれが、オススメかと聞いた所、しっかりと包装された
お土産用では無く、地元から出る事の少ない何の包装もされていない、
安っぽいと言うか、本当に安い葉巻が一番価値があるそうで、日本の
シガーバーのオーナーなどは定期的に仕入れに来るそうです。
このお店、奥がバーになっていて買った葉巻を試す事も出来ます。普段、
全くタバコに縁のない自分ですが、何事も体験と思い、生まれて初めての
葉巻というか、煙草体験となりましたが、吸い方が全く分からない、
肺に入れずに口で吹かすって???なので、写真を撮って即撤収し、
お土産購入のラストは自分用に目をつけていたミニチュア人形工房へ、
鉛製の手作りの人形をお店の奥で製作しています。日本のフィギュアには
精度など全く及びませんが、ゲバラやカミーロなど革命兵士の手作りの人形は
良いお土産になりそうですが、ガイドブックだと7CUCくらいと書いて
あったのですが、小さいのが無いから16CUCからしか無いとの事です。
少し高いなとも思いましたが、最終日で、残りの予算を考えると、まあ、
この位かという事で、ゲバラを1体買ってホテルへ戻る事にしたのですが、
流石に疲れが、携帯で確認すると、普段ほとんど歩かない自分が、2日間で
既に25Km以上歩いてる、という事で、タクシーで帰ろうとするも、
周りに居るのはクラシックカーのタクシーばかりで、ホテルまででも
10CUCとか言ってきます、日本のワンメーターもない距離なので高過ぎ
ですが、他の車に聞いても、大体、同じ感じです。時計を見ると、まだ、
15時半、ホテルへ戻るにはまだ早いかと言うのと、もう、歩きたく無い
モード突入の自分は妥協して。1時間観光してホテルまで行って20CUCで
どうだと、交渉するとOKとの事、ホテルまで5分で10CUC、昨日の
チャーターが1時間で30CUC、今回が1時間+ホテル送りで20CUC、
本当にタクシーの値段が良く分からん、早くメーターを導入しろと言いたく
なってしまいました。さて、交渉はまとまりましたが、行き先が決まって
ません。そう言えば、昨日、時間の都合で、カサ・ブランカ地区へ行った時、
カバーニャ要塞へ行ってない。『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
のタイトルにもなった要塞跡です。
今晩、大砲の儀式へ行く予定だが、昨日の様にスコールにあうとも
限らないので野良犬に会いにカバーニャ要塞へ行く事にしました。
カバーニャ要塞へ着くと今まで、見てきた要塞と比べて、かなり、規模の
大きい要塞です。入り口で6CUC(夜は大砲の儀式があるため、8CUC)
の入場料を払い、要塞内に入ってわかりました。この要塞、デカイ!
歩きたく無いモードに自分には拷問の様な広さな上に、タクシーの
チャーター時間は1時間なので、ショートカットして見る事にしました。
先ず見たのはゲバラ博物館、規模は大きく有りませんが、ゲバラの執務室が、
そのまま、残され写真や展示品を見る事が出来ます。聞いた話だと
第1ゲバラ邸宅より展示品はこちらの方が、しっかりととしていると言う話も
あるそうです。次に大砲の儀式の行われる要塞の砲台へ、ハバナ旧市街を
対岸に望むこの要塞には、海に向かって大砲が並んでいます。
ここからの、景色も一見の価値ありでした。ふと気付くと、野良犬なんて
一匹も居ません?と言うより、ここの要塞旧市街や他の要塞の様に野良犬が
フラフラ出来る雰囲気では無い気がする。あの本のタイトルって??と思いつつ、駆け足で周って車に戻ると、まだ、時間があるから、もう一ヶ所行こう!
と言う事で、どこへ連れて行ってくれるかと思えば、予想通り隣のモロ要塞!
時間オーバーしてのサービスなのに流石に昨日、来たとは言えずに、
モロ要塞の野良犬をながめることしばし、あのタイトルの野良犬って
こっちじゃ無いの?モロよりカバーニャの方がそれっぽいもんね。
などなど余計な事を考えつつ、ホテルへ戻ります。 ホテルへ戻ると17時前
です。夕食にも、大砲の儀式にもまだ、早いので、ロビーのバーでビールを
1杯飲み、部屋に戻りシャワーを浴びる事にしたのですが、キューバさんは
観光疲れの自分に更に、追い討ちをかけてきます。 部屋に戻りシャワーを
浴びていると、バンと言う音と共に停電です。その瞬間、シャワーは真っ暗&
水風呂に、流石にシャワーを飛び出し、着替えて取り敢えず、部屋を出ます
が、館内は完全に停電です。運よくセーフティBOXを開けて、明朝の
帰国の為、パスポート・航空券・お金を確認して閉める前だったので、
一先ず、明日の朝まで電気が来なくても帰国は出来そうですが、前回の
フィリピンで2時間半の停電にあった際にはエアコン切れた部屋にはとても
居れなかったのですが、7階から階段で降りるのも面倒なので、部屋で様子を
見る事にし、ベッドへ寝転がって・・・気付くと19時過ぎてますが部屋は
真っ暗。この時点で、カバーニャ要塞の大砲の儀式は選択から無くなりました。
電気が来ない中で出掛けるは部屋の鍵も怪しいので控えたいと言う事で、
電気が戻るを待ち、19時半過ぎに電気が復旧してから、貴重品を金庫に
戻し夕食へ出かけます。 遅くなってしまったし、特に食べたいものも
無いので、街中をフラフラすると、和食の看板が、ガイドブックには数少ない
和食の中では最も美味しいとあったので、試すことにして、店内へ入ると、
ここでも、自分の名前を呼ぶ声が、振り向くと昨日、市内観光でご一緒した
ご夫妻が、みんな、小さなエリアで動いている上に日本人は少なめなので
一期一会にななかなかならず、良く出会います。
色々と話をしながら頼んだ、カツ丼を待つ事しばし、出てきました。
見た目はカツ丼です。お味は聞かないでください。ハムカツを超パサパサの
タイ米にのせ、醤油をかけたと言うのが正直なイメージです。ほかのメニュー
は食べたわけではないので何とも言えませんが、多分、日本の食材が無い中で
無理矢理作るとあんな感じが精一杯なのかなとそれ以上は何も語るまいと
そんな感じです。早々に食事を終えて、ホテルへ戻ろうにもまだ、21時前!
と言う事で、2晩連続でフロリディータへ行きダイキリを楽しみあたりを
見回すと、ライトアップが綺麗されています。まだ、22時過ぎ寝るには
早い、しかし、明日の空港への迎えは5時半と迷ったのですが、気軽に
来れる所では無いので、ホテルにカメラを取りに帰り、撮影をする事に
しました。最近のカメラの性能は凄く昔ならば、三脚に固定しないと撮れない
様な夜間の撮影も多少、画質は悪くなりますが、感度を上げて手持ちで
出来てしまいます。
23時過を過ぎて、それでも少しは寝たいので、ホテルへ戻り、まさかの
停電に備え金庫を開けてベッドへ。あっという間にハバナ最後の夜も更けて
いきました。