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遠州七不思議 桜ヶ池の龍神伝説ゆかりの地を散策しました

 こんにちは。遠州名所旧跡探訪です。

 今回は、静岡県西部に伝わる「遠州七不思議」のうちの一つ、桜ヶ池の龍神伝説にゆかりのある場所を散策してみました。

 ふらっと散歩に出かけたような気分でご覧ください。


1.池宮神社

池宮神社へ続く大鳥居

 国道150号線を走ると、道路をまたぐ大きな鳥居が見えてきます。
 池宮神社への入り口です。

 池宮神社は、桜ヶ池のほとりにある神社です。
 約850年前から続く「お櫃納め」いう神事を行う由緒ある神社です。
 神社に保管されている文化財や歴史的資料が展示されており、その中には江戸幕府第15代将軍徳川慶喜が奉納したとされる扁額(へんがく)も飾られています。

2.桜ヶ池

 桜ヶ池は三方を林に囲まれた穏やかな池で、どこか厳かな雰囲気もあります。

3.龍神伝説

 平安時代末期、比叡山の皇円阿闍梨という僧が衆生救済のため弥勒菩薩に教えを請おうと考えました。

 しかし、56億7千万年後に発現される弥勒菩薩に会うためには人の寿命では果てしない年月を生きることはできないため、桜ヶ池に入水し龍神になったとされています。

4.お櫃納め

 その後、皇円の弟子である浄土宗開祖の法然はこの地を訪れ、皇円を偲びお櫃に詰めた赤飯を奉納しました。
 これがお櫃納めの由来です。

 以来、浄土真宗開祖の親鸞などによって継承され、約850年続く神事となったわけです。

 池に入水した僧が龍になったというこの話は、お櫃納めという神事によって不思議な伝説となっています。

 お櫃納めは毎年秋分の日に、赤飯を詰めたお櫃を池の中心まで担いで泳ぎ、沈めるというものですが、このお櫃、数日後には中身が空になって池に浮かび上がるのです。

 このお櫃納めで沈めたお櫃が、長野県の諏訪湖に浮かび上がったという不思議な話も残っています。桜ヶ池は、実は底の深さが不明とのことです。そのため一説では長野県の諏訪湖につながっているという話もあります。

5.まとめ

  今回は遠州七不思議の一つ、桜ヶ池を散策しました。
 静かで穏やかな、でもどこか荘厳な雰囲気も感じられる池宮神社と桜ヶ池は、心洗われるような気分になるとっても一押しの場所です。

 ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか。

池宮神社 住所
静岡県御前崎市佐倉5162

 「遠くて行くことができないよ!」という方のために、拙い編集ではありますが、映像でもお楽しみいただけるように動画を作りました。
 散歩に出かけたような気分でご覧くださいね。

 最後までご覧いただきありがとうございました。
 今後も遠州地区を中心に歴史や逸話にゆかりのある場所をご紹介していきたいと思っています。
 よろしくお願いします。

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