もういくつ寝るとお正月。
買い物にいくとお正月用のアイテムがそろそろ売られていますね。
神棚を〆るしめ縄は以外に早く売り切れてしまうので、
見つけたら即買うようにしています。
幣を作ったりお掃除したり、神さまのご用を先に
さくさく進めておきますよ。
お正月はお盆やお彼岸と並んで先祖供養のチャンス、と以前書きました。
日本の先祖供養は祖霊信仰から来ている部分が多い
というお話もしましたね。
お正月は、新しい年におうちに年神さまを新たにお迎えし、
氏神さま、産土さま、鎮守さまと共に前年ご守護いただいて
無事に一年を過ごすことができたことを感謝し、
これからの新しい年をまた新たな気持ちで始めること
を神と人が共に寿ぐ時。
新たな年神さまをお迎えするために、
12月のうちにいろんなご用を片付け
いつもよりもしっかりと大掃除をして
新しいお箸や飾りを準備するのですね。
また昔は人は誕生日にではなくお正月にひとつ年を取りました。
これが数え年。
お正月は時間の起点となる時でもありました。
円環的な時間を年々お正月に更新することで
神も人も生命力を更新し、清新な気持ちでまた
日々の暮らしを行おうとする大切な節目。
祖霊信仰は、ご先祖さまはある程度の期間近くで
見守ってくださったあと、皆神上がりして
更に子孫を加護してくださるというような考え方ですので
もちろんこの時一緒に新年を寿いでいらっしゃいます。
古来の日本の信仰の中では、神さまとご先祖さまと人とは一つながり。
ですので、一緒に同じ喜びを慶ぶことができます。
日本の神さまが地縁血縁によってお力を及ぼしてくださると以前書きましたが。
私たちは氏神さまや産土さまともともとをたどれば血縁だから。
そう思うと、「先祖が祟る」というのがちょっと奇妙な考え方だ
ということがなんとなく納得できるのではないでしょうか。
ご先祖さまも一緒におられる時、と思うと
先祖供養をお正月に行うと通じやすいというのも分かりやすいですね。
ですがお正月はやはり年神さまをお迎えするのが一番大切なことですので、
特に仏事を行ってご供養を祈るというよりは
いつもの日々のご供養の時に一緒に行って受け取ってくださっている
と思うのがよろしいかと思います。
般若心経は、仏前でも神前でもおとなえしてよいお経のひとつ。
読み授け会にご参加いただき、おさらいするのはいかがですか?(^^)