見出し画像

供養ってどうするの?

供養についてはよく聞かれます。

お坊さんと触れ合うもっとも主要な機会がここだからですね。
追善供養。

しかし本来供養というのは、
仏菩薩や諸天に、尊敬の念を込めて丁寧に
お香、花、食べ物、水、灯明などをお供えすることを言います。

密教系のお寺でお坊さんが壇の前に座って、なにやらやってるのは
ご本尊に供養法を修することでご供養しているわけです。
護摩もそういう意味。

追善供養は中国〜日本に入った時に
先祖祭祀のニーズに対応するためにローカライズされたものと
言っていいかなと思います。

主要な忌日に法事を行うときには、
次のようなご供養をしています。

・僧侶にお経をあげていただく
・参列の人たちもお経を読む
・お香や花やお供えを差し上げる
・法会を営む
・みんなで集まって亡き人を思い出す
・参列の方たちと会食する
・僧侶にお布施する

お経を読むことは、それ自体に広大な功徳があるので、
お坊さんに読んでもらっても、ご自身で読んでも
とても供養になります。

参列の方と会食したり、僧侶にお布施をすることは
単なるおもてなしやお礼をするという意味を超えて、
この法会に関してご縁のあった方にもご供養する、
という意味もあります。

お供物を差し上げて法会を営むことによって、
その近辺にいる目に見えないもの、
お経を聞きたいと思っているもの、
そういうものにもお経を聞く機会を持ってもらう
という功徳になります。

そして、その全ての功徳を
その日の法会の対象である方に振り向けます。

いつもよりたくさんの功徳が一気にこの時、
亡き方に送られます。

そして、行った人たち自身にもその功徳が積まれます。

なので、ご先祖や亡き人のご供養をするというのは、
行った全員にとって良いことをしてるわけです。

実は、他の人のために行っても、
きちんと自分のためにも行ったことになっている、
というのがポイントです。

けっこうwin-winを目指してるんですよ。
自己犠牲も、過大な負担もいりません。

何より、安らかに生きるためでもありますので。

いいなと思ったら応援しよう!