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燕志新聞発刊にあたって。

 初めまして、燕志新聞編集長の丸山紡です。
 本誌は多極化する現在において時代を切り開く先駆者が出てくることを祈って作られた新聞です。

 かつて強権をもって中国を支配した秦に真っ向から歯向かい、結果的に歴史を変える布石となった陳勝・呉広の乱の指導者である陳勝は子供の頃に日雇い農夫であったのにもかかわらず雇い主に大きなことを言っては不相応だと馬鹿にされていました。
 そのたびに陳勝は「嗟呼、燕雀安知鴻鵠之志哉」このように言っていたと言われています。
 日本語で訳せば「嗟呼(ああ)、燕雀(えんじやく)安(いづ)くんぞ鴻鵠(こうこく)の志を知らんや。」となります。意味はツバメやスズメなどの小さな鳥には鴻鵠(コウノトリや白鳥)のように大きな志など知らないだろうという意味になります。

 陳勝は自身の価値観にこだわり、自分が正しく周りがそれを分からないのは自分みたいに高い志を持っていないからだと言ったのです。これだけだったらただのナルシストですが彼は違いました。本物の天才でした。
 実際彼はたった900人から反乱を起こし、秦を滅亡寸前まで追い詰め、のちの項羽と劉邦につながる布石をうちました。価値観を変える必要のない、まさに天才だったわけです。

 しかし、多くの人々は彼と違って天才ではありません。私も含めどれだけ立派な志を持っていたとしても実力がそれに伴わずに失敗してしまうのです。さらに言えばこれは天才であった彼も同じです。なぜなら彼は最後は仲間に裏切られて殺され、反乱は失敗してしまうからです。

 では、どうすればよいのだろうか?

 答えは単純です。協力すればいいのです。絵本スイミーで魚たちは大きな魚に対抗するために大きな体を協力して模したのです。それと同じように私たちも互いに協力して補て行けばいいのです。

 実際後の時代の支配者となる劉邦も彼単体はとても弱かったです。酒を飲んで酔った状態で敵に責められてやられるわ、子供たちを捨てて逃げようとしたり、まったくもって高い志を持っているとは言えません。しかし、彼が将の将と言われたように劉邦が強かったのではなく取り巻きたちと合わせて強かったのです。そう言う人間は社会を、歴史を大きく変える人間になります。

 つまり、劉邦のように燕みたいな小さな志であろうとも協力して行えば大それたことが出来るのです。

 そのためには一つの価値観にとらわれるのではなく多面的に物事を見て考える必要があります。燕志が鴻鵠の志に勝つためには一人一人が強くならなくてはならないのです。
 本誌ではそんな鴻鵠勝てるような人物になれるコンテンツを皆様に提供できるように最大級の努力をします。

 本誌では今後以下コンテンツを行っていくつもりです。
1、Twitter国会及び空想国会に関する報道。
2、現実の社会に対する報道、提言。
3、燕志エクレシアの受付。

1のTwitter国会及び空想国会に関する報道とは、名前の通りのことです。本誌は過去に積み上げられてきた国際信州自由報道様や空想文藝様の空想国会の先駆者を受け継ぎ、中立的な報道を行うと共にTwitter国会のメディアとして分裂している空想国会とTwitter国会の和解を目標として社説を掲載していきます。

2、現実の社会に対する報道、提言とは、こちらも名前通りです。ただ、現実の政治に関する報道は主要メディアに任せればいいですし、主要メディアの方が確実に情報の信頼性はあります。なので本誌は社説や過去の事例と合わせた報道など独自性を持った掲載をして行きたいです。

3、燕志エクレシアの受付とは、ひと言で表すなら寄稿の受付と連載です。
古代ギリシアでは18歳以上の男は皆、民会と訳されるエクレシアで発言する権利が認められ、勇気ある者は民衆の前で自論を展開していました。本誌はこのような古代ギリシアの民主精神を受け継いで誰でも発言の可能な意見文掲載所を作りました。ここではどんなことに関して、どんな意見を言うこともできます。
 もし、燕志エクレシアに持論を掲載したい場合は本誌Twitter(@Enshi_News)までお願いします。
 なお、本誌ではすべての意見を受け入れるため本誌の立場を掲載する場合がございます。また、寄稿された文章の中で過度に差別的な表現がある場合は編集部の方で明言したうえでの改定を行う場合がございます。

 最後になりますが、本誌のことをどうか末永くご愛好ください。

文責:丸山紡

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