見出し画像

ライブ/フェスの文化を守りたい。ダイブやモッシュをやりたい人にわかってほしい事。

前略

この記事は下記の方向けに書いています。

・ライブやフェスに参戦するにあたり、モッシュやダイブをやりたい/やってみたいと思っている
・モッシュやダイブをやってみたいけど、やり方がわからない
・上記を考えている友人がいる


前提として、書いてあるやり方が正解というわけではございません。

正解があるとすれば、それは”誰も怪我しないこと”
そして全員が”楽しかったと思えること”

その気持ちがライブで大切なことだと私は思っています。

先日ライブに参戦した際に思うことがあり、その熱量のまま書くので一部乱暴に書いているところもありますが、ご了承ください。

ここまで読んで、「ふーん」と思っている方は今すぐこのページを閉じてください。そしてライブやフェスは後ろの方で参加ください。


■この記事を書こうと思った経緯…

そもそもこの記事を書くこと自体がおかしいと思っています。
本来ライブは参加する全員のものであり、アーティストやスタッフも含めて全員で作るものであり、長い歴史で作られてきた”文化”です。

なのでわざわざ書くのも野暮ったいとも思ったのですが、この記事を書こうと衝動が湧き上がったのは先日参加したライブで大きな衝撃を受けたからです。

先に書いておきますが、ライブ自体は何も悪くありませんし、悪く書くつもりもございません。

参加したのは、ELLEGARDENの「Get it Get it Go! SUMMER PARTY 2023
最終日であるZOZOマリンスタジアムでのライブでの出来事でした。
※記憶している範囲で書き出すので、正確でないところもあります。

開演30分前。
徐々に人も埋まってきた中で、ステージにある大きいモニターに「ライブにおけるマナー」についてインタビュー動画が流れました。
そのインタビューに答えるのはフェスでお馴染みの2つのバンドのフロントマン「04 Limited SazabysのGEN」「BRAHMANのTOSHI-LOW」でした。
そこではバンドマンとしてステージから見た、最近のライブでのマナーについて思っていることをお二方は答えていました。
ライブという場において、出演者も楽しんでもらいたいという気持ちはあるものの、やはり怪我をしないでほしいということを語っていました。

これからライブが始まるぞって時にこういった動画が流れたのは10年以上ライブに行っている私の経験上、一度もありません。

お二方ともそれぞれのキャラクターらしい回答ではあったものの、ライブ前の高ぶっている気持ちを落ち着かせる素晴らしい動画だったと思います。

そして、開演5分前。
今度はELLEGARDENのフロントマンである「細美武士」がステージに現れました。

会場の熱が一気に上がる中、ライブマナーについて話をしてくれました。
内容は下ネタも交えながらですが、「全員が笑顔でこの会場のゲートを潜って帰ってほしい」と話をしてくれました。
話し方は冷静ではありましたが、その言葉には確かな力強さも込められていて、それはこのライブの1つ前の会場で怪我人が出たことに責任を感じているようにも聞こえました。

このライブに参加する数日前にROCK IN JAPANでのモッシュ禁止の記事を元に私なりの想いをnoteに書いたのですが、その理由はこのライブに参加するに当たり、不安があったからです。
この動画と演者自らの発信によりとても安心したのを覚えています。
そして、ここにいる全員が笑顔で終われるといいなと思っていました。

しかし、終わってみればなんの意味もなかったように思えてしまうほど、私の目には悲しい光景が広がっていました。

■モッシュ/ダイブをやることについて

私はモッシュ/ダイブを反対したいわけではありません。
しかし、誰かが怪我をする大きな原因に当たる行為なのには間違いありません。

特に激しいライブでは、モッシュやダイブをやってこそだと思うこともあります。
アーティスト側も煽っている部分ももちろんあるし、ステージからみる光景は圧巻だと思う。

日常ではたくさんの我慢も、ライブ会場ではしなくていい。
だからこそ、ライブに行く。
だからこそ、日々を頑張ることができる。
色々な想いが重なって、色んな感情が混ざり合って、
だからこそライブの光景は輝いている。

ダイブもしたいし、モッシュでもみくちゃにもなりたい。
人間を自由にする手段の一つであるとすら思う。
なので、反対はしたいのではなく、この文化を守りたいと思った。

■本番で困らない!!モッシュやダイブをするときに気をつけること

じゃあ、実際にやる!!となったら一体どうやればいいのか。
正直、やり方に関してはどこかに書いてあるわけではない。
youtubeでも探してみたが、あっても1つ2つ程度。
私も誰かに教えてもらったわけではなく、ライブに行ったときやライブ映像の見様見真似から入っています。
実際に私がやるときに気をつけていることを書いてみる。
これが正解ではないが、自分も含めて支えてくれる下の人を怪我させないための参考になれば嬉しい。

大前提であるが、ピアスとかネックレスなどの装飾品は外しましょう。
耳が引きちぎれたり、首が絞まって良いならどうぞ。

◆ダイブのやり方

まず人の上に乗る必要があるが、乗り方は様々である。

①前の人の手を借りる。
前の人にお願いして、両手に足を載せさせてもらい、タイミングを合わせて上がるやり方。
これは人が大きいので二人くらいに上げてもらうと良いかも。
ダイブを上げるのに慣れている人は、いわゆる発射台の経験が豊富なので、安心感があると思います。

②肩車から行く
これも前の人にお願いする。可能であれば、体型がそこそこに大きい方にしましょう。
その際に相手は少ししゃがんでくれるので、そこに乗るのだ。
実際、私も下をやったことがあるが、気をつけてほしいのは乗るときに勢いをつけすぎないこと。
下手したらむち打ち、更に言うと首の骨が折れます。
成人男性の平均体重はだいたい75㌔前後。
それが勢いを載せてとなると、100㌔以上の衝撃があります。
載せてもらうときは慎重に乗るようにしましょう。

逆に絶対にやってはいけないこと。
・無理やり飛び乗る。
・足から乗ろうとする。
・上げてくれる人が同意していないのにやる。

人を上げるのはかなり大変です、上げてくれる人への感謝を忘れず、上がるときはゆっくり上がりましょう。

そして、いざ上がって人の上に横になったら、ダイブの完成です。
その際にも気をつけることがあります。

①仰向けになる。
稀にうつ伏せのままの方を見ますが、基本は仰向けです。
うつ伏せのままだと、下の人の頭を膝蹴りしてしまいます。
最初はうつ伏せでも、ゆっくり回りながら仰向けになりましょう。
その際に、足、膝、肘は絶対に振り回さない。
なるべくうちに引っ込めながら回転するようにしましょう。

②自ら転がり続けない、バタバタしない
仰向けになり、安定したら運動会の大玉転がしを思い出してください。
転がさずに人の上をどんどん運ぶゾーンがあると思います。
あなたはその”玉”です。
玉は意志を持たずに、ただただ人の波に身を委ねましょう。
↓こんな感じ。

バタバタするのは本当に危険です、顔に蹴りが入ったり、場合によっては目に当たる可能性もあります。
あなたのバタバタが誰かを失明させるかもしれません。

前までいったら、セキュリティの方がいれば救出してくれます。
もしいなければ落とされないようにゆっくりと降りるようにしましょう。
降りたら、スタッフの指示に従って早々に移動しましょう。

・もし前まで運ばれなかったり、トラブルが発生したら。
本当は前まで行って降りるのが一番安全ですが、トラブル発生したら早めに降ろしてもらうように声を出しましょう。
また下の人がトラブル発生する場合があります。
下の人が降ろしたいと声がかかったら、潔く降りてください。

【要注意!!!】こういう人はやるな。
以下の人は絶対にダイブしないでください。
・運動神経が悪い人
・体力がない人(ライブで消耗している人も含む)
・体重が重い人(目安はないが、70㌔超えてたらやらない方が良い)
・とりあえず暴れたい人←一番悪質、まじで帰れ。

また下になった場合は、持ち上げたらどんどん前に流すようにしましょう。
大きい声で前に教えてあげましょう、急に後ろから来ると不意打ちで頭に衝撃をくらうと失神します。
とにかく声掛けと前に流す。
上げてほしいと頼まれても、無理なら断ってOKです。
ハッキリと断りましょう。

◆モッシュのやり方

モッシュはそもそも種類がたくさんありますが、ここではぶつかり合う行為について書きます。

これはダイブほど難しくありません。

”暴れない、無理矢理ぶつからない”です。

特にサークルになって、真ん中でぶつかり合う行為。
同じ体格同士なら大丈夫ですが、体格に大きな差があった場合はふっとばされた側は外傷、失神、骨折などなど何かしらの怪我をする可能性が大です。

メタルとかだと「ウォール・オブ・デス」ってやつですね。

↓参考動画です。※音量注意。

真っ先に突っ込んでいる人いますよね…実際に死人も出てます。
絶対にやめましょう。
巻き込まれそうになったら、逃げてください。

とりあえず思いつく限りのことを書きました。
何度も言いますがこれが正解ではありません。もっといいやり方もあると思います。

■最後に参戦するときの心構え

ライブは楽しい、行くなら全力で楽しみたい。
しかし、楽しみ方は人それぞれです。

もしライブ中に怪我人が出たら、ライブはその時点で終了します。
もしかしたら当分ライブができなくなるかもしれません。
すべてのライブイベントにルールが作られるかもしれません。
人件費がかかって、チケット代も今よりもっと上がるかもしれません。

そんな窮屈な文化にしたいですか。
あなたの好きなアーティストが悲しむ顔を見たいですか。

たった一人の行動が、その後のライブ文化を大きく変える可能性があります。

コロナ禍でライブイベントができなくなったとき、私はとても嫌でした。
いつか絶対にライブハウスに戻りたい。
やっとコロナ禍を抜けて、ライブが復活して、あなたの好きなアーティストに会いに行ける様になりました。

ライブイベントはみんなで作るものです。
その気持ちを忘れないでください。

そして心からライブが楽しいと思える空間を全員で作っていきましょう。

長ったらしい記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからもライブを楽しみましょう!!

ではまた。

いいなと思ったら応援しよう!