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サイクリングレポート12 サイクリングinイギリス '12 10

 日本では人気があると言えませんが、私はイギリスの自転車が気に入りました。きっかけは40歳を超えて再び「自転車いいじゃん」と思い始めていたタイミングで実際に乗せてもらった時のインパクト。

「手間のかかった作りで仕上げた普通さ」
「ずしっと密度の濃い軽さ」
「しっとりと軽快な挙動」
といったフィール、
それらからくる「日常のペースを乱さない生活感」

など、言葉にすると全くワケワカリマセンが、イギリスの自転車は、趣味におけるマウントの明け暮れに飽きたいいトシの大人をハメるだけの魅力を備えていました。

 入手した車体を日本人特有の細かさ(どうしてもね、血だからw)で修理後、再び路上に下ろして漕ぎ出すペダルの感触は、プールの壁を蹴ってスッと水中に放たれるときのようなトキメキに満ちています。

 そんな趣味を通して知り合った日本在住のイギリス人に「イギリスの自転車ってイギリスで乗るとどうなの?」って投げかけたところ「今度ちょっと実家に帰る時にサイクリングしようか」となった、その模様をお伝えするのが今回のレポートです。


サイクリング in デボン

自転車屋から空箱をもらってきて気に入った自転車を詰める
イギリスに着いたら組み立てて
朝を迎えたら
サイクリングする
デボン地方は丘の国
登り坂は大変だけど
手入れの行き届いた、しかし人はいないという素晴らしい眺めがどこまでも続く
茅葺の家も情緒があるので
写真撮っちゃう
通りすがりの集落も情緒たっぷり いや通りすがりはコチラなのですが、、
1日サイクリングしたら
ふもとの村で一杯 という日本の生活と変わらないパターンw

化石堀り in ライムリッジ

翌日、ジュラシックコーストで化石掘り

 化石掘りは子供の頃から大好きですが、最近はユンボを持ち込んで露頭を崩しオークションで売りさばく輩が出るようで、それ以来敬遠していました。しかし現地の観光案内所では「グッドラック」と送り出されます。その町の名前はライムリッジ=大理石陵と堂に入ったものです。

うほ〜 あるある 干潮時に顔を出す化石床の無尽蔵
でも持ち帰るには母岩からしてチト大きすぎ
一般論で「西洋人はグラマー」というが、それは中生代からのDNAだったのか
何というか、洋モノに萎えると言えば、アナタにもこころあたりがあるでしょう?

荒野 : ダートムーア

ワレワレは荒野を目指す
ブガッティと競ってたころのベントレーも荒野を目指して来たみたい
荒野の標識 どっちに行っても「コケ」これきわめて正確だった
あの辺の木がいっぱいの所まで行ってみよう
うひゃー
森の中が蛍光色に輝いている 洋モノはコケひとつとってもグラマラス 
森を一歩出た荒野は1000平方kmにせまるという
その荒野の真ん中に刑務所 今も現役 逃げられるなら逃げてみな〜という好立地
罪のない人は立ち入りご遠慮願います

訪問 : 自転車趣味人

自転車好きの作業場を訪ねる 罪がないねえ〜
ネジもゴロゴロ ややこしい英規格ネジは本来この位持ってないと自転車修理もはかどらない?

まとめ : 風景と印象

この絵は1930年代、同じデボン地方でのサイクリングを描いたフランクパターソンの絵ですが、今回行ってみて、変わらない風景の中、当時に比べ草木が大きく育っていたのがとても印象的でした
イギリスで写真を撮ると、このように「今」とともに「今に至る時間」も写っているように感じました

どこをとっても
何を撮っても
どんな天気でも
どんな時刻でも
絵になるとてもきれいな国でした
でもハリネズミが轢かれてたりするので気をつけて サイクリングレポート12 終




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