見出し画像

行政システム改革の課題について(1)

 日本の行政システムの改革について、何かしらのヒントを得るために、Google BardとBing Chat Enterpriseに質問してみました。


質問文

 日本の行政システムにおける「統合された中心部によるシステム統一」が、エストニアの「e-estonia」をモデルとして目標とする場合、課題には何がありますか?

Google Bardの回答

エストニアの「e-estonia」は、世界でもトップクラスのデジタル政府として知られています。個人IDカードを活用した電子行政サービスを充実させ、国民の行政手続きの利便性を大幅に向上させています。

日本の行政システムは、各省庁や地方自治体ごとに独自のシステムを構築しており、縦割り・複雑化が課題となっています。これを「統合された中心部によるシステム統一」によって解決し、エストニアのようなデジタル政府を目指す場合、以下の課題が考えられます。

技術的な課題:システムの統合には、膨大なコストと時間がかかります。また、既存システムの改修や廃棄など、技術的なハードルも少なくありません。

制度的な課題:システムを統合するためには、行政手続きのあり方を抜本的に改革する必要があります。また、個人情報の保護など、制度的な課題も解決する必要があります。

文化的な課題:日本は、官僚制や縦割り文化が根強い社会です。システム統合には、官僚の意識改革や、国民のデジタル化への理解促進が不可欠です。

これらの課題を克服するためには、政府や地方自治体、民間企業、国民が一体となって取り組むことが重要です。また、エストニアの経験を参考にしながら、日本独自のデジタル政府を実現していく必要があります。

具体的には、以下の取り組みが考えられます。

技術的な課題:クラウドコンピューティングやブロックチェーンなどの先進技術を活用して、システム統合のコストと時間を削減する。また、既存システムをモジュール化して、再利用可能なようにする。

制度的な課題:行政手続きのデジタル化を推進する法律や制度を整備する。また、個人情報保護のガイドラインを策定して、国民の不安を払拭する。

文化的な課題:官僚のデジタル化への理解を促進する研修を実施する。また、国民向けのデジタル教育を充実させる。
これらの取り組みを通じて、日本の行政システムのデジタル化を進め、国民の行政サービスの利便性と効率性を向上させていくことが期待されます。

Google Bardより

Bing Chat Enterpriseの回答

日本の行政システムにおける「統合された中心部によるシステム統一」が、エストニアの「e-estonia」をモデルとして目標とする場合、課題には以下のようなものが考えられます。

- デジタルIDカードの普及と管理
エストニアでは、全国民が電子身分証明書である「eIDカード」を保持しており、これが電子政府の基盤となっています。
eIDカードは、運転免許証や保険証、電子投票や銀行取引などにも利用できます。
しかし、日本ではマイナンバーカードの普及率は低く、2019年12月末時点で約15.7%にとどまっています。
また、マイナンバーカードはeIDカードほど多様なサービスに対応していません。
したがって、日本ではデジタルIDカードの普及と管理に関する課題を解決する必要があります。

- データ交換基盤システム「X-Road」の構築と運用
エストニアでは、異なる機関のデータベースを連携させるプラットフォーム「X-Road」を構築しました。
X-Roadは、デジタルIDで本人確認を行い、官民の持つそれぞれのデータベースをインターネット上でアクセスできるようにした電子政府の根幹となるシステムです。
しかし、日本では各省庁や自治体が独自に情報システムを運用しており、データの共有や連携が十分に行われていません。
また、個人情報保護法や公文書管理法などの法的な制約もあります。
したがって、日本ではX-Roadのようなデータ交換基盤システムの構築と運用に関する課題を解決する必要があります。

- 電子政府化に対する国民の理解と信頼
エストニアでは、電子政府化に対する国民の理解と信頼が高く、電子投票や電子納税などの利用率も高いです。
これは、エストニアが長年に渡って他国から侵略を受けてきた歴史的背景やIT技術への関心が高い文化的背景が影響しています。
しかし、日本では電子政府化に対する国民の理解と信頼は低く、セキュリティやプライバシーへの不安や紙文化への固執などが障壁となっています 。 また、ICT教育やプログラミング教育もエストニアほど普及していません。
したがって、日本では電子政府化に対する国民の理解と信頼を高めるための課題を解決する必要があります。

以上のように、「統合された中心部によるシステム統一」が、エストニアの「e-estonia」をモデルとして目標とする場合、課題にはデジタルIDカードの普及と管理、データ交換基盤システムの構築と運用、電子政府化に対する国民の理解と信頼の3つがあります。
これらの課題を解決するためには、政府や行政機関のリーダーシップや協調性、国民や民間企業の参画や協力、法的な整備や教育などが必要となるでしょう。

Bing Chat Enterpriseより

回答について

 いずれの生成AIの回答は、忖度も感情もない、もっともな回答だと思います。
 技術、制度、文化の課題が大きいですが、そもそも、統一化したシステムを運用する組織の実体も存在していないので、まずは、組織づくりが最大の課題と感じています。


いいなと思ったら応援しよう!