見出し画像

60代からの作文ドリル(36)テーマについてリサーチ

問題「あるテーマについてリサーチをして、その結果を報告書にまとめてください。」


2024年9月7日(土)

気候変動に対してどのようなテクノロジーが開発されているか、またその効果や限界について

気候変動は人類が直面する最も深刻な課題の一つであり、世界中で様々なテクノロジーが開発・導入されています。これらの技術は、温室効果ガスの排出削減(緩和)と、気候変動の影響への適応、という大きく2つの側面から取りくまれています。

温室効果ガス排出削減(緩和)のための技術として、太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギーが代表的で、中でも太陽光発電については、地方の森林を伐採した大規模な発電基地や、農業後継者不足により余剰となった農地を転用した発電基地整備が進められているのをよく見かけます。

私が着目した温室効果ガス排出削減(緩和)のための技術は、大気中のCO2を回収し、相対的に温室効果ガス排出を削減する技術です。

大気中のCO2を回収する技術には、直接空気回収技術(DAC)と言うものがあります。DAC(Direct Air Capture)は、大気中から直接CO2を回収する技術をいい、以下のような利点があります。

場所を選ばずCO2の回収が可能
CO2は、地球上のどの場所でも大気中に存在しているため、直接空気回収(DAC)設備を世界中どこにでも設置することができます。

CO2の再利用が可能
回収されたCO2は、セメント、機械、エンジニアリング、再生可能エネルギーや廃棄物エネルギーとして再利用することができます。

DACの国内事例
国内でのDAC事業への取り組みは、2019年に設立された名古屋大学発ベンチャー企業のSyncMOF株式会社、2023年に設立されたベンチャー企業のPlanet Savers株式会社、2023年に設立されたベンチャー企業のカルシウム株式会社により行われており、今後の成長が期待されています。

DACの海外事例
海外でのDAC事業へ取り組みは、2015年からカナダでパイロットプラントを運営しているカーボンエンジニアリング社、2017年からスイスで操業を開始いているクライムワークス社、2010年に設立されアメリカ・アラバマ州にプラントを持つグローバルサーモスタット社、2016年にフィンランドに設立されたソレテアパワー社、2019年にアメリカ・カリフォルニア州に本拠を置くプロメテウスヒューエル社、2023年に同じくカリフォルニア州にプラントを開設したヘルルーム・カーボン・テクノロジーズ社などがあります。

カーボン・オフセットとしてのDAC事業の動き
前述で紹介したルルーム社は、マイクロソフトとCO2オフセット契約を締結しています。今後、さらに大手企業のCO2オフセット契約先としてDAC事業が選択されることが予測されます。

直接空気回収技術(DAC)の課題
DACを実装する上での最大の課題は、 CO2と空気を分離するために必要なコストと言われています。また、DACプラント稼働による汚染物質やCO2の排出も考慮する必要があり、コスト削減と合わせて改善に向けての研究が進められています。

まとめ
今回、気候変動に対し、温室効果ガス排出削減(緩和)のため、開発され事業化が行われるようになった直接空気回収技術(DAC)について調べ、確認してみました。
このような技術により温室効果ガス排出削減(緩和)が行われていることを初めて認識することができました。今回の調査を契機に自らの活動においても温室効果ガス排出削減に向けて行えることを探っていきたいと思います。

参考資料1:直接空気回収技術(DAC)とは?利点や課題、市場規模まで解説!
      https://earthene.com/media/1394
参考資料2:ウィキペディア 直接空気回収技術
      https://ja.m.wikipedia.org/wiki/直接空気回収技術


あとがき

参考資料のリンクです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?