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今日の名言は、「すべての家族はどこか壊れていて、それでも一緒にいるのだと思うからです。壊れているのはどうしようもないことで、ごくごく自然な、健康的なこと。」

パンケーキ大好きなかおるんです。いつもエンピツカフェの決まった席で本を読んでいます。
悩みごとがあるときに、ふっと何か大切なものを気づかせてくれる先人の名言を紹介しますね。

1990年代、スケートボード、サーフィン、パンク、ヒップホップ、グラフィティに熱中する若者であり、世の中から「losers(落ちこぼれ)」と烙印を押されていたMark Gonzales(マーク・ゴンザレス)、Mike Mills(マイク・ミルズ)、Barry McGee(バリー・マッギー)、Harmony Korine(ハーモニー・コリン)、そしてObey Giantでお馴染みのShepard Fairey(シェパード・フェイリー)。
彼らは、ニューヨーク、イーストヴィレッジのD.I.Y.精神あふれるALLEGED GALLERY(アレッジド・ギャラリー)設立したAaron Rose(アーロン・ローズ)のもとに集結し、自分たちで創り、自分たちで展示し、自分たちでネットワークをつくりあげました。
数年後アレッジド・ギャラリーから生まれたアートは世界的に脚光を浴びるようになり、各国で展覧会が開かれた。
やがて、アートは金持ちのためでもなく、高尚なものでもなく、ストリートで遊んでいたキッズたちのものになったのです。

映画「Beginners(人生はビギナーズ)」「20th Century Women(20センチュリー・ウーマン)」「C'mon C'mon(カモン カモン)」で、家族を題材に一筋縄ではいかない人と人との関係性を描いてきた映画監督Mike Mills(マイク・ミルズ)。
今回紹介する名言は、そんな彼のCINRAのインタビューのなかでも一言。

すべての家族はどこか「壊れて」いて、それでも一緒にいるのだと思うからです。
壊れているのはどうしようもないことで、ごくごく自然な、健康的なこと。
だから、自分の映画では、家族はどこか「壊れて」いてほしいと考えているのです。

特に新作「カモン カモン」の登場人物は、これまで監督の映画で描かれてきたよりも明確な「対話不可能性」という、他者とわかり合おうとしてもわかり合えないという事実と向き合っています。

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