江ノ島文庫2020 その12 Meets好きやったなー 「いっとかなあかん店 京都」
奈良生まれ、京都育ち、大阪の大学、働き出して東京で、いま湘南なわけですが、中学高校はおばあちゃんに「アホボンの学校行きやった」と言われるような学校で面白おかしく過ごしていたのでこの本に出てくるようなエリアはしょっちゅう行き来していたわけで、残念ながら当時はお酒の呑めない年頃だったのでここに出てくるような店に入りびたれることもなかったのですが、帰省するたびに、いや今や実家も無いんで無理くり呑みに行くたびに地元のツレと呑み明かすのが楽しみな僕には涙が出るほどしみる一冊でした。
パッキー井上さんは大学生になって大阪で一人暮らし始めた僕がワクワクしながら貪るように読み耽ったMeetsって雑誌で洒落た酒呑みのエッセイを書いてて「いつかこんな洒落た酒呑みになりたい」と憧れてた人。その書き味が魅力的です。
湘南は居心地が良くって、ずっとここでええなぁって思うようになってきたけど、こういう本見ると「やっぱ、京都帰りたいなぁ」と想い胸がキュンとなる一冊でした。
【勝手な評価】上の上