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すぐふてくされる人の対応

ただいま
アドラー流リーダーの伝え方
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という本の中から

困った部下のタイプ別アプローチ法
というのを紹介したいと思います。

今日紹介するタイプは
【すぐふてくされる人】です。

ー以下本より転載ー

すぐふてくされる人

【悪い態度のときには反応しない】

すぐふてくされる人は、ボディーランゲージの表現が豊かです。

態度や、舌打ちなど、言葉以外で表現することが多いのです。

これは、実は非常に幼稚なメッセージの発信方法で、「こんなにふてくされているのは、あなたのせいですよ」と言う気持ちを示しています。

こちらはもちろん嫌な気持ちになりますが、ふてくされている人のボディーランゲージには反応しないことが鉄則です。

このタイプの人は、おそらく子供時代から同じことを繰り返しているのでしょう。

「そんな仏頂面しないで、心配なのよ」
「どうしたの?言ってごらん?」と、ふてくされている理由を聞いては、応じてあげていた過保護な大人がいたわけです。

だからこそ、このパターンを大人になっても続けているのです。

ふてくされている相手を無視すると、本人は「承認されていない」「大事にされていない」と感じます。

ではどうすればいいか。

ふてくされていないときに、活発で率直なコミュニケーションを取るのです。

これはアドラー心理学の大原則です。

良い時に反応し、不適切な態度の時には反応しないこと。

その人は四六時中ふてくされてるわけではありません。

大体の人がしてしまうのが、ふてくされている態度が気になって仕方なくて、「お酒でも飲みに行こう」と相手に気を使うことです。

この対応をしていてはふてくされる態度は止まりません。

■ふてくされるとメリットがある。

実は私が新入社員の時、自分の態度がまさにこれでした。

当時は毎日のように上司から「文章を書いてごらん」と言われ書いて出すとバツをつけられたものが返ってくると言うことの繰り返しでした。

私は作文には自信があったのでプライドがありました。

それなのにバツがついてきたので、思わず上司に「なんですか?これは?」と聞いてしまったのです。

すると上司は「全然、文章になってないじゃないか」との返答。

私が「そんなことないじゃないですか」と言うと、「よく考えてみろ」と返ってきます。

私はすっかりふてくされてしまいました。

すると気になったのでしょうね。「岩井くん今日時間があるか?新橋に良いお店があるんだ。行ってみないか?」と上司が誘ってくるのです。

「お酒ですか?仕方ないですね」と私がついていくと上司はご馳走してくれます。

おいしい食事を食べさせてもらえるので、私は内心「ラッキー」と思っていました。

このようにふてくされているとメリットがあるのです。

後日その上司が書いた文章を読む機会がありました。

それは、目的がはっきり示された、実にわかりやすい見事なビジネス文章でした。

一方、私の文章はラブレターのようでした。

上司のところに行って「これはすごいビジネス文章ですね」と伝えたところ、ニヤっと笑っていました。

私が良い態度の時に、上司とプラスのコミニケーションが図れたと言うわけです。

部下が良い態度の時に上司がリアクションすることで、信頼関係が生まれ、徐々にふてくされることが減っていきます。

ふてくされた態度にも反応しない。

ふてくされていないときに本人の能力を認める。

そして、こうすると良いと言うモデルを示す。

ふてくされているのは、ボディーランゲージによって、あなたとコミュニケーションを図りたいと言うサインなんです。

そうとわかれば、少し可愛らしくも思えてきませんか?

ー転載以上ー

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