【#X】ギルバート発生生物学第10版第6章 解説

 ショウジョウバエ体軸形成過程について扱う。
 卵母細胞におけるbicoid, nanos mRNAによる前後軸形成から、Gurkenによる背腹軸形成過程についてまず学ぶ。
 次に、ギャップ遺伝子から始まりペア・ルール遺伝子・セグメントポラリティ遺伝子・ホメオティック遺伝子まで続く分節遺伝子により、細かい体節のアイデンティティ形成が起こる。分節化の際は、徐々にマクロからミクロへ分割単位が変化していくこと、遺伝子による分割単位が本来の体節と半分ずつずれることに注目してみるといい。
 以上より、本章では、体制形成の研究が盛んに行われてきたショウジョウバエについて、体制形成が遺伝子によってどのように綿密な制御を受けているか学ぶことができる。

いいなと思ったら応援しよう!

榎本順一 テクノロジー 生物学 仕事
本ノートは私的なものにつき、サポートは受け付けておりません。記事に関する活発な意見を期待します。