見出し画像

【取材後記】READYFORさんに、「乳化」をテーマにした組織づくりを伺いました。

こんにちは!SELECK編集部の榎本(@enomon_s)です。

毎年手帳を買ってみては、Googleカレンダーで完結してしまう私ですが、昨年見かけた「自分軸手帳」がどうしても欲しくなり。

すでに限定500部は売り切れていましたが、わずかな追加販売分で当選🎉 
最近はその自分軸手帳に、日々の感情や計画を書き出すのが楽しみになっています。みなさんも、今年新たに始めたことはありますか?

さて、本日ご紹介する新着記事はこちらです!

日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービスを運営するREADYFORさん。ビジネスメンバーとエンジニアの垣根をなくし、全社が一体となる「乳化」の状態を目指す組織づくりの事例です🙌

では早速、取材の背景からお伝えさせていただきます!

1. 取材の背景

今回の取材は、以前SELECKで取材させていただいたインタビュイーの方に、READYFORさんの取り組みをご紹介いただいたのがきっかけでした💡

インタビュイーの伊藤さんにヒアリングの機会をいただくと、自組織でDXを推進する上で「組織の中にエンジニアリングが自然に溶け込んでいる『乳化』の状態」 を目指して、様々な取り組みをされているとのこと。

その中でも特に気になったのが、Spotifyさんなどの先進的な企業で取り入れられていた「スクワッド組織」の運営です。

READYFORさんでは、「職種を越えて同じミッションを追う方が全社的な目標達成に近づき、組織の乳化にもつながる」と考え、2020年1月から全社でスクワッド組織の体制に移行されています。

スクワッド組織とは…

職種が異なるメンバーを「ミッション単位」で集め、スクワッドと呼ばれるチームを編成します。そして、スクワッドごとにミッションに基づいて意思決定をし、業務を遂行するのが特徴です。(本文より)

いかがでしょう?イメージが湧くでしょうか。

組織には人事、セールス、エンジニア、労務など様々な役割を担う方がいて、多くの企業では役割(職種)ごとにチーム分けをされていると思います。その職種ごとの垣根をなくし、混在させたチームがスクワッドです。

たとえば、READYFORさんでは、CFOと経理チームとエンジニアチームが一体となった「決済会計基盤スクワッド」が、サービスの根幹を支えているそうです。

画像1

しかし、職種横断チームを編成して各スクワッドで達成すべきミッションを掲げたとしても、元々は職種・チームが違うメンバー同士。うまく連携するにはお互いの業務プロセスをしっかり把握したり「共通言語」を作ったりする工夫が必要そうです。

READYFORさんでは、スクワッド組織への移行前から全社的に「BPMN」というモデリング記法を導入されていました。

READYFORが目指す「乳化」_への取り組み_-_READYFOR_Tech_Blog

BPMNは「丸はスタート、四角はアクション、ひし形は分岐」といった簡単な表記ルールに則って、業務のワークフローを可視化する手法なのですが、ビジネスメンバーも含めて全社的に活用している企業は稀とのこと。

これによって、職種問わずゴールまでの道筋や、いつ誰が何をする必要があるのかなどを可視化でき、共通のイメージを持って協働できているそう。

他にも、全社方針と一貫性を持つ「Tech Vision / Tech Values」の策定など多くの取り組みをされていたので、このような先進的な事例を読者のみなさんにご紹介できればと思い、取材させていただきました!

2. 記事本編に含められなかったお話

今回は、本編に含められなかった取り組みをご紹介したいと思います。ぜひ本編と併せて読んでいただけたら嬉しいです^^

まず、組織の乳化に繋がる活動の一例として取り組んだ「Tech Valuesの策定」について。

これは、READYFORの7つの行動指針を上位概念として、それをテック文脈に翻訳する形で「7つのTech Values」を定めた取り組みです。

画像3

このTech Valuesが「評価」において、どのように活用されているのかを伺いました。

元々評価軸として全社の7つの行動指針の観点が入っていたそうですが、それをTech Valuesに置き換えることで、エンジニアさんが自分に求められていることをより解釈しやすくなったとのこと。

また、評価制度は「OKR+行動指針(バリュー)+ビジネススキル」でそれぞれ3段階の加点方式となっていて、合計点数で評価が決まる仕組みになっているそうです。この際、「(7つのバリューで)本人が1番苦手なところは除く」というのが面白いなと感じました。

他にも、全社朝会で「バリューを発揮した人」を表彰したり、Uniposでバリューを送り合ったりと、日常的にバリューが飛び交うような文化が醸成されていて、しっかりと組織全体に浸透されているんだなと感じました。

伊藤さんが公開されているスライドにも、色々な取り組みがまとめられているのでご紹介させていただきます^^

記事本編はこちらから👉組織の「乳化」を目指す。職種を超えた連携を生み出す「スクワッド組織」運営とは

3. さいごに

今回の事例は、エンジニアに特化した内容ではないですし、目的に応じて要素を取り入れられそうな企業さんもいらっしゃるのではと思っています💡

全社のバリューをテック文脈に置き換えてみたり、職種横断のスクワッド組織を小さいところから取り入れてみたり。

(全社でスクワッド組織にしている企業は多くない様ですが、プロジェクト単位で職種横断にする形であれば、わりと多くの企業で実践されているかなと思います)

伊藤さんは最後にこんなことをおっしゃっていました。

スクワッド組織に移行してみて気が付いたのは、各スクワッドが成し遂げるミッションを前もって決めることの難しさです。スタートアップは短いスパンで状況が変わるので、それに対してどのようにスクワッドを対応させていくのかは悩むところですね。

今はスタートアップとしての成長期で、集中しなければいけないことが定まっているからこそ、この体制がベストなのかなと思っていて。今後は、いかに流動性と柔軟性を保ちつつ、ひとつのミッションにコミットできるような組織体制を作っていくのかにチャレンジしていきたいです。(本文より)

本当に、組織の形にゴールはなく、フェーズに合わせて変化・進化させ続けていくものなんだなと思いますね。インタビュイーの伊藤さん、貴重なお話をありがとうございました!

では今回はこの辺で。またお会いしましょう🌼

====

▼SELECK編集部マガジンでは、引き続き様々なコンテンツを出していきますので、よろしければフォローお願いいたします🤲

▼SELECK公式SNSもやっていますので、ぜひ覗いてみてください^^

Twitter  :https://twitter.com/SeleckOfficial
Facebook :https://www.facebook.com/seleck0525/
Instagram :https://www.instagram.com/seleck_official/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?