20.すずめの戸締まりを観た

すずめの戸締まりを観た。

読んでる人いないと思うけど、
ネタバレも書くからね。
これから観る予定がある人は、
観てからもう一度読みに来てね。

好きな人の命を使って、
東京都民のみんなの命を救うシーンがある。

よくある演出だと、
どっちを選べばいいんだ…っていう、
迷いの描写が定番だよね。

だけども、今作では選ぶのは都民の命で確定。

ただその方法として、
好きな人の命を使うしかないのか、
使うの嫌だなあ、という葛藤がある。
定番の迷いがない。

そこが気になってたんだけど、
すずめは震災を経験しているからだった。

たくさんの人が地震で命を落とすことは、
絶対に防ぎたいんだと思う。

生きるか死ぬかなんて、
運でしかないって言ってたけど、
運なんだから東京都民のみなさんには、
諦めてもらうって選択もアリだと思うんだけど、
迷いもしないくらい、
すずめの中ではナシなんだよね。

運とか巡り合わせで片付けずに、
すべてを自分の意志と行動で、
能動的に選び取ろうとしている。

死ぬのは怖くないけど、
周りの人が死んでいくのは、
めちゃくちゃ怖いんだろうな。

震災を経験しているっていう、
過去の出来事ひとつで、
いろんなことが繋がって、
ぐわーってなる感じだった。

あの震災の出来事をフィクションにするのは、
賛否が必ず出る行為だと思う。

でと、私の個人的な感想としては、
リスペクトがあって不快感はなかった。

よい時間を過ごせた。

読んでくださったあなたにも、
よいシネマライフがありますように。

2022/11/20
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