24.配慮のある駆け引き

ONE PIECE FILM REDを観た。連日。
昨日書いた、副音声を聴いた。

仕事終わりに飛び出して、
上映開始時間の5分後に到着。

チケットを急いで買った。
迷ったけど、まだCMが流れているはずなので、
ドリンクとスナックも買うことに。
チュロスを食べないと、
映画館に来た意味がないので。

チョロスが売ってなかった。
来た意味がなかった。
どうやらイオンシネマにはないらしい。
すずめの戸締まりを観たイオンは、
映画館はTOHOシネマズだったんだ。
次からは気をつけよう。

コーラとアールグレイ味のポップコーンを持ち、
券売機で選んだ1番後ろの中央の席へ。

スラムダンクの予告がやってた。

間に合った。1番後ろの席には、
非常口の光が煌々と差してした。

本編が始まっても消えなかったので、
少し前の席に移動した。

事前にダウンロードした副音声のデータを、
アプリ上で開き、上映開始を待つ。

映画が始まると副音声も始まった。
アプリが映画の音声を聴いて同期していた。

進行役の爽やかな声が聴こえてきて、
そのあとに低く渋い声が2人。
尾田栄一郎さんと谷口悟朗さんだ。

声が聴けるというだけで興奮するなあ。
そして尾田っちおじさんだなあ。

「若くしてONE PIECEをヒットさせた漫画家」
というイメージがあまりに強かったので、
声の重さにめちゃくちゃギャップがあった。

小さい頃から読み続けている、
SBSでのテンションや、おふざけ具合が、
一巻も最新巻も変わっていないというのも、
要因としてありそうだ。

声が聴けるだけで嬉しい2人の話を、
2時間以上ぶっ続けで楽しめるのはよかった。

満足度高い。

アニメ監督と原作者の、
意見や依頼のやりとりの話は、
非常に興味深かった。

お互いにベテランなので、
バチバチぶつかり合う、
という様子ではなかったが、
その分、気の遣い合いがあったり、
配慮のある駆け引きがある様子が伺えた。

楽曲を各アーティストに依頼する際の、
オーダー内容に関する話もおもしろかった。

アーティストのパワーが、
演出の内容を変えてしまう、
というようなこともあり、ほえー、って思った。

全体を通して、
ONE PIECEというコンテンツはデカすぎて、
作者だけのものでもなくて、
本誌読者だけでもなくて、
映画ファンだけのものでもない、
みんなで大事にしなければいけないものなんだ、
と感じた。

あと、二十数年前に谷口氏が、
「倒せ!海賊ギャンザック」を担当した際に、
既にONE PIECEの正体を聞いていたという話も、激アツだった。

仲間になるキャラクターと、
その順番も聞かされていたらしい。
秘密を抱えきれないから早く完結してほしい、
という切実な想いには笑った。

いやー楽しかった。
無理してでも行ってよかった。

読んでくださったあなたにも、
よい副音声ライフがありますように。

2022/11/24
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