逃げ上手の若君1話の感想とか
ジャンプ連載の漫画は未読ですが
歴史好きなので
この辺りの事もある程度踏まえてます
それがネタバレに繋がるかもしれませんが
それでも宜しい方はお付き合い下さい
まず、原作について
よくこれを題材にしようと思ったなと
思えるほどに主人公は史実で注目度の低い人物でした
私も北条得宗家の直系で
何度か鎌倉を奪還したくらいの認識でした
また鎌倉~室町時代~戦国黎明期の映像化は
過去に何度かされてますが
NHK大河ドラマを含め視聴率的には大体失敗してます
ただ、漫画作品に関しては本作や
スピリッツ連載の新九郎奔る!など
この辺りを扱った作品が結構人気あるようです
制作はCloverWorksが手掛けていて
スタッフもヒット作に携わった方が多く参加しており
推しの子と並んで夏期の2強になりそうな予感がします
作画や演出等の緩急は流石と言った所
もっと早い時間の放送でも良いかなと思ったけど
割とグロ描写も多めですので
やはり深夜枠なのでしょうね
ここらは良く言われる武士道が
実は江戸時代の発明であり
この頃の法度の内容と言えば
簡単に言えば
・家の前を通りがかった者をむやみに殺すなとか
・女性はタダで強姦するな、ヤったら対価を払えとか
・隣人同士で殺し合いをするなとか
・物を盗むなとか
そんなのばかりですので
表現は多少マイルドであるものの
当時の世相を反映したものになってる点も好感が持てます
勿論手放しに誉めるだけでなく
難色な箇所も
一例を挙げるなら
北条得宗家を王
若君を王子と表現している件
北条得宗家は源頼朝の舅だった家に過ぎず
その頼朝の直系は三代で絶えてます
なので鎌倉幕府は以降
京都よりお飾りの将軍を代々迎えて幕府を維持してきました
つまり鎌倉幕府における北条得宗家、あるいは執権は
(得宗家が必ずしも執権を務めるわけではない)
将軍の下で政務を司る役職の長に過ぎず
足利尊氏の室町幕府にこれを当てはめれば
足利家執事の高師直と同じポジションです
それ故、官位も思った程高いものを任じられてない
なので、それを王とか王子と表現するのは如何なものかと
私は違和感を覚えました
上記なあたりはどうなのかと思いつつ
キャラクターは個性豊かで魅力的なので
些細な事として流す事にしました
エンタメである以上史実を正確にトレースするとは思えず
色々と脚色をしてくると思いますので
そこらも含め今後の展開が楽しみであります
とりあえず1話と言う事もありそんな感じです
ここまでご覧いただきありがとうございました