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新型コロナ、5類以降後、解剖どうなる?

 新型コロナウイルスの感染が広がった事で、大きな影響を受けたのが病理解剖だ。

 検査もなかなかできず、ワクチンもない2020年ごろは、解剖は感染の危険性ありとして、空調設備や動線の確保など、よほどしっかりしている病院以外はなかなか解剖を行えなくなった。

 私自身も、PCR検査ができず、みなしで感染疑いなしとされた症例の解剖を、空調設備が整っていない病院で行うのは怖かった。

 実際、解剖の数が大きく減ったことはデータに示されている。2019年の10019件から、2020 年には7717件へ大きく減ったのだ。

 あれから3年。いよいよ新型コロナウイルスは5類感染症となり、エンデミックのステージに近づきつつある。

令和5年4月27日 新型コロナウイルス感染症対策本部決定
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成 10 年法律第 114 号) 第 44 条の2第3項の規定に基づき、厚生労働大臣から、令和5年5月7日をもって同法の新型インフルエンザ等感染症と認められなくなる旨が公表され、これに伴い、同月8日に同法の5類感染症に位置付けられることとなった。
このため、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」(令和 3年11月19日新型コロナウイルス感染症対策本部決定)は、令和5年5月8日に廃止する。

新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の廃止について
https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_r_050427.pdf

 病理解剖はどうなるのか…。

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