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人生の”下り方”

 先日何気なくテレビをつけたら、あいみょんが新アルバムの宣伝をしていた。

 あいみょんは西宮市出身。お母さんが私より年下という、子供世代にあたるけど、はやくも今年20代最後だという。私とて20代前半で子供がいたら、30近い子供がいてもおかしくないのだなと思うのだが、私の29年前は大学院生で、女性と交際したことすらなかったのだから、そりゃ無理だ。

 それはさておき、30歳を目前として、不安と期待があることを語っていた。

 その思いをつづった曲が、「ざらめ」だという。

 確かに歌詞を読んでみると、このままではいけない、才能よ「消えないで」と叫んでいるように感じる。

 あいみょんのようなヒットメーカーでも、いつまで曲を作り続けられるのか、不安をかかえている。

 大した才能もない我々とて、山の高さは違えども、多少は人に語れるピークがあるだろう。

 しかし、残念ながらずっとピークの状態を保ち続けるのは至難の業。大多数は短い栄光のあとの長い長い時間を生きなければならない。

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