見出し画像

 大河ドラマ、鎌倉殿の13人。小栗旬演じる北条義時が次第に「闇堕ち」(闇落ちともいうが、ここでは闇堕ちに統一)していく姿が真に迫っており、目が離せない。

 10月9日に放送された特番の中で、脚本家の三谷幸喜氏は、人が闇に堕ちる様子を時間をかけて描きたかったと述べていた。


 人はあるきっかけがあって闇に堕ちるのではない。行ったり来たり、ゆきつ戻りつつ闇に堕ちていく。三谷氏は鎌倉殿の13人のなかでそれを描いているのだという。

 確かにそうだ。何時何分何秒にカチッと闇に堕ちましたなんてことはない。いろいろなことが起こり、そのなかでいろいろ考えて、あれこれやっているうちに考え方が変わっていく。

ここから先は

1,453字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?