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兵庫県の病理医の現状

 私は兵庫県を中心に、大阪でも働くフリーランス病理医だ。

 もともとは神奈川県横浜市出身だが、神戸大学医学部に学士編入したのもあって、兵庫県に定着してしまった。同級生に関東出身者も少しはいたが、概ね関東に帰ってしまったのだが。

 というわけで、兵庫県の病理診断に寄与しようとしているが、兵庫県の病理医もなかなか厳しい状態だ。

 ちょうど厚労省の医道審議会の医師専門研修部会の資料が公開されていた。

 それをみると、兵庫県は医師中程度圏に分類されており、全国平均に近い。

https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/001301187.pdf

 そんななか、地元紙の神戸新聞が、病理専門医数をランキングにするという記事を公開していた。

 当たり前と言えば当たり前だが、記事によれば、古巣の神戸大学附属病院が1位で、なんと、12.8人もの病理専門医がいる。端数が出ているのは、非常勤医を1以下で換算しているからだ。

 ちなみに換算の仕方は以下のようになっている。

5.医師数を算定する場合の端数処理

医療法第25条第1項に基づく立入検査における病院の医師の員数を算定する際の端数の取扱いについては、次のとおりとする。
(1) 病院に置くべき医師の員数の標準の算定に当たっては、端数が生じる場合には、そのままで算定する。
(例) 一般病床で患者数106人の場合
算定式:(106-52)÷16+3=6.375人
(2) 病院における医師の員数の算定に当たっては、端数が生じる場合には、そのままで算定する。
(3) (2)において非常勤医師が複数いる場合には、非常勤医師全員の1週間の勤務時間を積み上げた上で、当該病院の医師の通常の勤務時間により換算して計算するものとする。
その際、1週間の勤務時間が当該病院の医師の通常の勤務時間を超える非常勤医師がある場合には、その者は当該病院の医師の通常の勤務時間を勤務しているものとして計算するものとする。
また、非常勤医師の勤務時間が1ヶ月単位で定められている場合には、1ヶ月の勤務時間を4で除して得た数を1週間の勤務時間として換算するものとする。

(例) 常勤医師…5名 (週36時間勤務)
非常勤医師…  (週36時間勤務により常勤換算)
A医師 週5.5時間  B医師 週8時間
C医師 週16時間  D医師 週20時間
A+B+C+D=49.5時間 49.5時間/36時間=1.375
実人員:5+1.375=6.375人

https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb9538&dataType=1&pageNo=3

 以下の有料記事では、すべてのデータが出ており、どの病院に病理医がいるか一目瞭然だ。

 記事が用いた調査方法は、医療情報ネットナビィだ。

 調査報道なので、内容をそのままご紹介することはできないが、記事からいろいろなことを読み解くことができる。以下では、私の感想を書いてみたい。

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