東京の「重力圏」から逃れる方法
メガロポリス東京。
日本の首都。人々が集まる街。唯一無二の巨大都市。
今まで何度か触れてきたが、この街に対する私の思いは複雑だ。
横浜に生まれて、幼児の頃調布市に3年住んだが、都民だったのはその期間だけだ。
横浜という東京にごく近い衛星都市に住み、親は横浜から東京の会社に通っていた。
私自身東京の大学に通ったので、この巨大都市の重力に強く惹きつけられていた。ふるさと横浜も好きな街なのだが、やはり東京にあらがう事は難しかったのだ。
私の場合は、東京に近すぎて、その重力下で生きるのが当然の人生を歩んできたのだが、重力は日本の隅々に及ぶ。私の父親は、長崎からその重力を受け、マグネットのように吸い寄せられ、生涯長崎に戻る事はなかった。
昨日書いたように、全国各地から東大に入るような学生たちは、卒業したとしても、東京圏にとどまることが多く、重力圏から逃れることは困難だ。
東大卒が東京圏にとどまるのは、東京圏で容易に職を得ることができるからだろう。東大卒でなければ、関西にも昔の知人がいたりもするのだが、首都東京の大企業に入れてしまうのだから、それは離れられないのだろう。
このように、多くの人を吸い寄せる東京をブラックホールと称する人たちもいる。人を吸い寄せるだけ吸い寄せておきながは、子供が生まれないという意味で使われることが多いようだ。
ブラックホール型自治体に関する資料は以下から。
ただ、こうしたブラックホール論に懐疑的な意見もある。
いろいろな見方があるが、東京が明治維新、いや、東京になる前、江戸時代から多くの人を吸い寄せていた事実は変わらないだろう。
しかし、一局集中した東京には多くの問題がある。マンション等の価格の急上昇、直下型地震のリスク、果汁な中学受験競争等など、外から見ていると、ちょっと異常なんじゃないかと思わざるいない。
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