医学部と「権力」雑感
医学部医学科を持つ大学は80程度あるわけで、そりゃ千差万別だ。
北は旭川医大、南は琉球大。国立、公立、私立など色々ある。都市部にあるところもあれば、いわゆる「田舎」にあるところもある。
こんな多様な大学をひとくくりにすること自体が乱暴なのだが、よく言われるのが、医学部による「権力」の違いだ。
何をもって「権力」とするのかは難しいが、関連病院の数とでも思ってくれればいい。関連病院とは、人事的に影響力を及ぼすことができる病院だ。
本来独立したそれぞれの病院が、外部からの介入を受けるのはあまり好ましいとは言えないものの、現実問題として、いわゆる「医局派遣」はあり、大学の都合で人事異動が起こっている。
関連病院数が多い病院は、勤務医として就職先が困らない傾向が強いと言われている。実際は選ばなければそんなこともないのだが、選ばなければ、というのがポイントになる。
つまり、いわゆる「権力」が強いとされる病院は、病床数が多かったり、レベルが高かったり、知名度が高い病院を関連病院として持ち、そこに所属していれば、そういう「ブランド病院」に勤務できる可能性が高くなる。
先日、あるニュースが話題になった。
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