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ナポレオン・コンプレックス

 忘れられない思い出がある。

 1990年代初頭だったと思う。

 ラッシュ時の横須賀線。身動きが取れない状態の中…。

 隣に立っていた「ヤンキー」(偏見)が、私の頭を週刊少年ジャンプの置台にしてマンガを読み出したのだ。

 頭を振るもジャンプは頭から外れない。角があたって痛い。しばらく攻防が続いたが、そのうち男は降りていった。

 身長162センチ(当時)というのはこういうことか…。そう思わせられる出来事だった。

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