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医師のキャリアパス~大学病院のメリット・デメリット

 私は医師としては異端のキャリアパスを歩んでいる。

 医学部に入るまでも紆余曲折だったが、その後も紆余曲折だ。

 出身校の神戸大学病院のたすき掛けコースで1年目赤十字病院で過ごしたのち、4年半ほど大学病院に所属。2年ほどへき地指定病院に勤務したのち、出身校ではない近畿大学病院で8年過ごした。その後1年だけもといたへき地指定病院(もう隠すことはないが赤穂市民病院)にいたのち、2000年4月からフリーランスだ。

 大学病院に勤務した期間が10年以上あるのだが、これはキャリアの初期にいろいろ教えてもらうのに大学病院が都合がよかったというのと、たまたま機会をいただいただけで、何が何でも大学で過ごそうと思ってはいなかった。

 とはいえ、大学病院のことはそこそこは知っているつもりだ。

 そこで、異端のフリーランス病理医の私の目からみた、大学病院という特殊病院にいるメリット、デメリットなどを書いてみたい。

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