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「擾乱」という言葉が好きだ。
夏の午後。入道雲が瞬く間に成長し、成層圏に達し横に広がる。かなとこ雲だ。
こんな禍々しい雲を見ている時、「大気擾乱」という言葉が浮かんでくる。
歴史にも擾乱はある。
足利尊氏と直義の「兄弟喧嘩」とも言われる争い。室町幕府の方向性を決定したと言われる。
擾乱とはなんだろう。
擾乱 (じょうらん)
入り乱れること。乱れて騒ぐこと。また、入り乱れた様。
方今小僧行基。并弟子等。零疊街衢。妄説罪福。合構朋黨。焚剥指臂。歴門假説。強乞餘物。詐稱聖道。妖惑百姓。道俗擾乱。四民棄業。進違釋教。退犯法令。(『続日本紀』卷第七 元正紀一)
(気象学) 大気が乱れること。
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