ノーベル賞の美味しい料理法
今年もノーベル賞ウィークがやってきた。
やはり大きな賞なので、注目を集めている。報道もそれなりにある。
やはりアジア諸国など、ノーベル賞受賞者があまり出ない国では、自国出身者が受賞するかが大きな関心のようだ。
日本でも、今年は日本人受賞者が出ませんでしたとか、日本人では誰が取りそうだとか、日本人云々の報道が多い。
これは何も日本だけではなく、中国や韓国などが、アジアでは比較的受賞者が出ている日本に注目するのも毎年のことだ。
ノーベル賞がヨーロッパ、北米の研究者に集中しているとして、批判の的になっている。
ネイチャー誌は社説で、推薦プロセスが不透明だとして手厳しい批判をしている。
というわけで、ノーベル賞の受賞者決定過程が不透明な状況の中、こんな賞を愛でるのはいかん、という声が毎年のように出るのは当然だ。
とはいえ、基礎科学研究に世間の注目が集まる稀有な時期であり、科学界はしたたかにこの機会を利用したらいいと思っている。
マイナースポーツがオリンピックで好成績をあげると競技人口が増えるみたいな感じで、この機を逃すのはもったいない。
食べ物に例えると美味しいけどめちゃくちゃ辛いみたいなノーベル賞。いったいどう料理すれば美味しく食べられるのだろうか。
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