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偽博士号と博士の価値

 意外なところから早稲田大学の名前を聞くとは…。

 場所はスリランカだ。

スリランカ議会(一院制、定数225)のランワラ議長は13日、学歴で示していた早稲田大の付属研究所の博士号について「すぐには証明できない」として辞任した。政府関係者によると、9月に就任したばかりのディサナヤカ大統領が新政権への批判をかわすために議長辞任を促した。

早大博士号証明できず辞任 スリランカ議会の議長(共同通信) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/64a439297799dbb5d79e071438ae3ed8f073a13f

 もうちょっと詳しい情報を探してみた。

早稲田大学の博士論文保管所や卒業生の記録に彼の名前がないことを理由に、野党の人物やジャーナリストがこれに疑問を呈しているにもかかわらず、彼は早稲田大学で博士号を取得したと主張し続けた。

Doubts over speaker’s degree: A key test for ruling party
https://www.universityworldnews.com/post.php?story=20241213081738102

 この議長氏が問題になっているのが、以前の言動と真逆のブーメンランになっているからだという。

2015年から2017年にかけて、ランワラ氏はスリランカ初の私立医科大学であるSouth Asia Institute of Technology and Medicine (SAITM)に対する抗議活動の先頭に立ち、学生や親たちによる広範な抗議活動の中で、同氏や他の活動家が「偽の学位授与機関」とレッテルを貼った。 結局、持続的な圧力は2017年にSAITMの閉鎖につながった。

一部の批評家は、彼の資格に関する疑問が学歴詐称疑惑に対する彼の以前の運動に影を落としているとして、今回の騒動をランワラ氏の「政治的ブーメラン」と評している。

Doubts over speaker’s degree: A key test for ruling partyhttps://www.universityworldnews.com/post.php?story=20241213081738102

 あちゃーという感じだ。もちろん、まだ証明書を入手できていないだけなのかもしれないが、博士号があるなら国立国会図書館で検索できるので、そこに名前がないのなら、かなり怪しい。

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