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「慶應医蹴り東大理2入学」の損得
東大は多くの人が第一志望にするので、辞退率は少ない。
理3以外の東大理系は、ときに辞退者が出る。その理由は以下のようにまとめられる。
●理III志望だったが、センター試験(大学入学共通テスト)の点数が悪かったため、理I、理IIに志望を変更。合格したものの医師の夢は捨てきれず、他大学医学部へ進んだ。
●やっぱり最高峰の「東大理III」に行きたいという気持ちが強く、入学せず、再挑戦する。
●医師になりたいと思う気持ちが高まり、後期日程で国立大学医学部を受験、あるいは浪人して再挑戦する。
●東京大よりも、自分の好きなことを学べる他大学に入りたいと思った。
なかでも慶應大学医学部は東大理系を滑り止めにする人が多い学部として伝統的に知られている。
多くの場合、東大の理系と慶應医学部に受かったら、慶應医学部に行く。いくら慶應医学部が私立医大のなかで最も安い学費とはいえ(初年度納付金合計は3,873,350円也)、一般的な常識からしたらなかなかに高いのだが、借金してでも行ったほうが、生涯獲得収入が高いというのもあるだろう。
とはいえ、時に慶應医学部を蹴って東大に入る人たちがいる。
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